もはや日本の国民食ともいえるラーメン。海外に住んでいてもどうしても食べたくなる時がありますよね。
ジャカルタにも、日系がやってる店、インドネシアンチャイニーズがやってる店、もはやどちらとも判断がつかない店、など多種多様なラーメン屋が存在します。ただ、当たりはずれが大きい。
仮にインドネシアのレビューサイトで高評価だったとして、日本人の味覚とは異なるため我々には受け付けられない味だったりします。
この記事では、筆者が実際に食べて回った経験から、独断でおすすめできる日系ラーメン屋を絞り込んでご紹介します。
僭越ながら、「日本のラーメンとは違う…」と感じたお店は紹介しません。
また、あくまでも筆者の自己満と主観が盛り込まれている記事ということはご了承ください。
それでは行ってみましょう!
本記事の目次
豚骨系ラーメンが食べれるお店
わかりやすく豚か豚以外か、で切り分けて書きます。
まずは豚骨系。豚骨系のお店でも豚骨以外のラーメンを置いてあることがあります。
【豚】越後屋ラーメン

ジャカルタラーメンでは老舗の部類に入る越後屋さん。
飲んだ後って背油がっつり入ったラーメンを食べたくなりますよね?越後屋のラーメンはまさにそのオヤジニーズに答える一品です。立地もブロックM、シティウォーク、と日本人酔っ払いの導線を見事に抑えています。
だいたい酔っぱらって流れ込むパターンが多いので他のメニューは覚えていないのですが、ここの一押しはラードが乗っかったこってりラーメンでしょう。卓上にはニンニクもあるので、翌日のことを考えなくて良い日は欲望のままにニンニクに溺れてみるのもよろしいかと。
ここではブロックM店の情報を記載しておきます。
<店舗データ>
店名:ECHIGOYA RAMEN
住所: JL.Melawai 8 No.2A, Jakarta Selatan
電話:+62 21-739-5962
営業時間:11時00分~23時00分(午後に休憩あり)
【豚】ばり馬

日本でも40店舗以上を展開し、香港、マカオ、マレーシア、そしてインドネシアと海外進出も積極的な豚×鶏スープのラーメン。
ジャカルタでは初めにシティウォークに上陸し、スティアブディエリアのスティアブディワン、そして西ジャカルタのリッポーモールにも店舗を展開しています。
今回挙げさせていただいた中では味は無難でおとなしい方ですが、ピックアップしたのは理由があります。
実は彼らの出す「カレーラーメン」がなかなかに美味しい。
カレーラーメンって他のお店ではほとんど無いんじゃないでしょうか?当初は期間限定だったのですが、実はまだ食べられます(5月末時点では食べれました)。
トッピングの茄子が半生な時があるのですが、それ以外は美味い。ぜひお試しください。そしてBARIUMAさんはぜひカレーラーメンを続けてください(でも、茄子は改善して欲しいです)。
【2018年3月追記】
バリ馬ラーメンさんは積極的に店舗展開されていますが、現在カレーラーメンを出しているかどうかは未確認です。行かれる方はカレーラーメンがなくてもがっかりしないでくださいね。
店舗では豚用に赤いレンゲ、鶏用(ハラル)に黒いレンゲがあります。
間違っても黒いレンゲで豚系ラーメンを食べないでくださいね(ムスリムのために)!
ここではスティアブディワンの店舗情報を記載しておきます。その他店舗情報はオフィシャルサイトから。
<店舗データ>
店名:BARI-UMA RAMEN
住所:Lantai 1 Unit A206-A207、Setiabudi One、Jl. H. R. Rasuna Said
電話:++62 21 5257376
営業時間:10時00分~22時00分
【豚】フジヤマ55

フジヤマ55はジャカルタでは比較的若い部類のラーメン店です。
最近MRTの駅が開通したFatmawatiエリアのあたり、日系飲食店が集合するLOFT(Little Osaka Fatmawati)という小さい商業施設の中に入っています。
フジヤマ55の特徴は、日本でも有名なあの二郎ラーメンを彷彿とさせる超大盛の盛り付け!
日本人の多いエリアに出店しているので、味も日本のラーメンと遜色ありません。
詳しくはこちらの記事でご覧ください。
<店舗データ>
店名:FUJIYAMA 55 Ramen Indonesia
住所:Jl. RS Fatmawati, RT.3/RW.10, Cilandak Bar., Cilandak, Kota Jakarta Selatan
営業時間:11時00分~22時00分
【豚】麺屋桜

名古屋発祥の油そば屋さんです。インドネシアでは豚骨ラーメンを中心に、つけ麺、ベジタブルつけ麺、などユニークなメニュー展開をしています。
ここは全体的におとなしめの味つけです。初期と味が変わったという話もありますが、現地化した結果でしょう。ローカルの人たちは濃いラーメンがダメなのです.その分、いつもローカルのお客さんで溢れています。
ただ例外は「台湾まぜそば」。日本で食べたことがないので、筆者はこれが本当の台湾まぜそばかどうかはわかりませんが、かなり印象的な味付け。
辛いのが弱い方は次の日お尻が痛くなるので気を付けてください。ちなみに台湾まぜそばは台湾発祥ではないらしいですよ。
ここでは筆者がよく行くロッテアベニューの店舗情報を記載しておきます。
<店舗データ>
店名:Menya Sakura
住所:Lotte Shopping Avenue, Lantai 2,2F-02A Ciputra World 1,Jl.Prof. Dr.Satrio Kav 3-5
電話:+62 21 298 89256
営業時間:10時00分~22時00分
【豚】よいこ(415)

ジャカルタ中心地、ブロックMのメインストリートから少しずれた所にあるラーメン店です。
夜遅くまでやっているので現地駐在員が夜な夜な「こってり」を求めて集まる場所でもあります。お店の雰囲気は昔ながらの「食堂ラーメン」的な雰囲気で、居酒屋としても使えるのが嬉しい。
ラーメンはいくつかのレパートリーがありますが、基本的には豚骨&魚介のこってり系Wスープ。一杯食べると胃にガツンと来てやや後悔…でもまた来てしまう…そんな味です。
実はこの記事を始めに書いた頃、415さんを入れていませんでした。その後、筆者もかなり通うようになったためなんだか申し訳なくなり一度別記事を書いています。
詳しく知りたい方はそちらもご参照ください(そしてさらにその後、やっぱり追加しなきゃ!と本記事にも追加しました。ちなみに別記事は無いですが他のラーメン店もすべて食べています)。

<店舗データ>
店名:Yoiko ramen
住所:Jl. Mahakam No.11, Kebayoran Baru, Jakarta Selatan
電話: +62 21-722-1691
営業時間:
→平日 18:00~26:00 (平日の昼営業は無いのでご注意を)
→土曜 11:00~26:00
→日曜祝日 11:00~22:00
【豚】田ぶし

知る人ぞ知る、高円寺の「田ぶし」がジャカルタにもあります。クラパガディンエリアにあった店舗は閉店してしまいましたが、マンガブサール、AEONモール、中心部だとスディルマンのBNIビルに入っています。
【2018年3月追記】
BNIの店舗は閉店したようです。
【2018年4月追記】
マンガブサールの店舗ももう無くなったとのこと。
ここの特徴は何といってもカツオ系スープ。豚と鰹の合わせスープがまたなんとも言えません。普通のラーメンも美味しいのですが、筆者が好きなのは鰹香味つけ麺。麺がモチモチしていてたまらないんです。もちろんつけ汁も美味で、最後まで飲み干せてしまう味わい深さがあります。
複数店舗がありますが、ここは筆者思い出のマンガブサール店の情報を記載しておきます。
と行きたいのですが、マンガブサール店はすでに閉店してしまったようです…悲しい。
ここではBSDのAEONモール店舗の情報を記載しておきます。今のところジャカルタで唯一残っている「田ぶし」となってしまいました…。
<店舗データ>
店名:Ramen Tabushi
住所:Jl. BSD Raya Utama, Pagedangan, Tangerang, Banten 15345
電話: (021) 29168085
営業時間:10時00分~22時30分
【豚】一風堂

言わずと知れた、日本を代表するラーメン屋ですね。日本文化のラーメンを広げてね、ってことでクールジャパン機構から巨額の支援金を獲ったことでも騒がれました。インドネシアでは超高級ショッピングモールのパシフィックプレイスや、セントラルパークなどにあります。
筆者は縁あって日本にいた時に「創業者の河原さんとラーメンを作る」というレアなイベントに参加したことがあるんですが、一風堂は海外へ進出する際は水質を調べるところから入るそうです。それによって麺などを微妙に調整していくのだとか。かなりのこだわりですよね。そのこだわりの賜物か、抜群の安定感。ホッとする味です。筆者は赤丸が好みです。
<店舗データ>
店名:IPPUDO
住所:Pacific Place Lt. 5, Unit 5.37, SCBD、Jl. Jend. Sudirman Kav. 52-53
電話:+62 21 57973339
営業時間:10時00分~22時00分
【豚】鶴亀堂

鶴亀堂はジャカルタでは老舗の部類に入るラーメン店の一つ。
西ジャカルタの華僑が多く住むエリアでじっくりと営業していましたが、現在はPIKのモール内に2店舗目があります。
味は超直球な博多とんこつラーメン。
なんと「高菜」もトッピングすることができます。
高菜はかなり辛い味付けになっているのでご注意ください。
<店舗データ>
店名:Tsurukamedou Ramen
住所:Jl. Ratu Kemuning Raya Blok A2 No. 8A, Jakarta, RT.12/RW.13, Duri Kepa, Kb. Jeruk, DKI Jakarta
電話:(021) 56940712
営業時間:11時00分~22時00分
豚骨系以外のラーメンが食べれるお店
次は豚骨以外。
鶏とか魚介系スープのラーメン店です。
【海老】一幻

いきなり少し変わり種ですが、北海道札幌市発祥の海老そば屋さんです。かなり特徴のあるスープなので、数年前(10年くらい前??)に東京へ上陸した際は世間を騒がせていましたね。なんとジャカルタ(正確にはタンゲラン)のAEONモールにあります。
ここのラーメンは好みによって分かれるかもしれませんが、癖のあるラーメンが好きな方には大変好まれる味です。
このスープは食べてもらわないと伝えられないのですが、かなり強く海老の香りがします。華僑系のインドネシア人は大丈夫ですが、ジャワ系のインドネシア人には受け入れられないかも?でも、日本の皆さんは大丈夫かと。
筆者のおススメはエビ塩そばです。塩が一番海老の香りを楽しめると信じています。
<店舗データ>
店名:Ebisoba Ichigen
住所:AEON Mall, Lantai 3, Ramen Village, Jl. BSD Raya Utama, Serpong, Tangerang
電話:+62 813-1872-6045
営業時間:10時00分~22時00分
【鶏】まる玉

本家が鶏白湯のまる玉ラーメン。海外進出も積極的でアジア各国に店舗があります。ムスリム国のインドネシアに本家の味をそのまま持ってこれたのは強いですね。
インドネシア人の間でも根強い人気があります。理由はその優しい味でしょう。
すでに述べたように、日本人男子が好むような強い味のラーメンは実はインドネシアでは受け入れられ難い。いや、インドネシア料理ってすっごい味強いじゃん!って思うんですが、彼らの母国料理であればOK、ラーメンだとNG、という彼らなりの区分けがあるんですよ。なので全体的に薄めの味付けのラーメンが受け入れられやすい印象があります。
話戻します。まる玉のラーメンの味を表現するのであれば、まさしく「丁寧」な味つけでしょう。最初から最後まで飽きずにいただけます。また、ここの「たまご」は絶品です。あのトロっとした柔らかさは他のお店では味わえません。
こちらもジャカルタ各所に複数店舗がありますが、ここでは中心のプラザスナヤン店の情報を記載しておきます。
すべての店舗情報が気に方はオフィシャルサイトで。
<店舗データ>
店名:Marutama Central Senayan
住所:Sentral Senayan 1, Lantai Basement, Jl. Asia Afrika No. 8, Senayan
電話: +62 21 5724050
営業時間:11時30分~21時30分
【鶏】清六屋

茨城つくばを中心に関東エリアに複数店舗を構える「家系」ラーメンのインドネシア版です。
インドネシアではムスリムをターゲットとし、完全なる鶏ラーメン屋に変身。本家の味は活かしつつも、現地用に開発されたメニューも多いんだとか。一説によると本家の茨城よりも美味い、という声もあります。
現在はハラル認証を取り、ヒジャブっ子があふれかえる大人気店になっています。
おすすめはなんといっても「鶏白湯ラーメン」でしょう。これ鶏ですか?と思わずビックリするような、こってりスープ。こんなにこってりしているのにハラルラーメンです(我々日本人には関係ないですが)。また、スープだけではなく実は「麺」がかなり美味い。筆者はここの麺が一番好きです。そしてあまり知られていませんが、担々麺が美味いです。
店舗は店が本店。他にもAEONモールなどに店舗があります。ここではラディオダラムのお店情報を記載しておきます。
他店舗情報はオフィシャルサイトから。
<店舗情報>
店名:RAMEN SEIROCK-YA
住所:Jl. Kh. Ahmad Dahlan No. 22A RT 3/RW 3, Kel. Kramat Pela Kec.
電話:+62 21 270 88644
営業時間:11時00分~22時30分
まとめ
いかがでしたでしょうか?ラーメンの美味しさは個人の嗜好によるところが大きいので特にランキング形式にはしていませんが、筆者のお気に入りは「清六屋」、そして飲みに行くなら「よいこ」です。
筆者はラーメンレビューで飯を食べているわけではないので、まだトライしていないお店もあるのですが、続編でどんどん更新していく予定です。本記事がジャカルタ生活者、出張者のラーメンライフを支える一助となればこれ幸いです。