仕事・駐在・出張 日記・雑談

執筆者: jakameshi

なぜインドネシアは発展しないのか?インドネシア人若手起業家の答え

2018/02/01

以前「なぜインドネシアは発展しないのか?」というQAサイトの問いに対する「現地で働く米国人ワーカー」の回答を紹介したところ、結構な反響がありました。

当該記事はこちらです。

▶なぜインドネシアは発展しないのか?米国人から見た12の理由

有望な海外進出先として注目が集まるインドネシア。国外から見ると定量的なデータ判断が中心になり、魅力だけが目立つこともあるのでしょう。一方で国内にいると定性的な問題が山積みとなっていることがわかります。中からの情報がもっと求められているのかもしれませんね。

さて、前回は米国人のシビアな意見をご紹介したのですが、これだけではバランスが悪く、何か気持ち悪さを感じていました。ということで、今回は「同じ質問に対してインドネシア人はどう考えたのか?」をご紹介します。

支持=回答のPV数、として、最も支持の多かったインドネシア人若手起業家の回答です。以下、抄訳となります。

 

はじめに

多くの先進国と接した経験、また海外で実際に6年間生活した経験を通じ、皆さんと異なる回答をここに記したいと思う。インドネシアは確かに発展途上国であり、その主たる理由は2つある。

  1. 人的資本に対する投資不足(そして、それは次の問題と絡み合っている)
  2. 個々の育成を軽視する文化

この2つの問題はまったく異なる。

 

人的資本に対する投資不足

「人的資本に対する投資不足」というのは政治全体に関わる問題だ。それは「資源の呪い(これが人的資本の軽視を生んでいる)と呼ばれる問題」、「群島国家という地理上の問題(ゆえにインフラ構築コストが跳ね上がる)」や「政治的な問題(競争なき業界、汚職まみれの省庁)」だったりする。

 

個々の育成を軽視する文化

インドネシアの全体的な「服従的文化」というのは上述の政治的な問題とは完全に切り離して考えるべき因子だ。だが、私が思うにこの問題はより深刻な問題である(そしてこの問題は、私たちが他者の視点で自らの社会を判断していかないのであれば、失敗を運命づける)。

  • 教師、牧師や宣教師、企業のリーダー層、政治的リーダー層などの権威に対する絶対的な敬意
  • 上司と部下の圧倒的な権力の差異
  • 異なる社会背景を持つ人間に対する不平等な扱い
  • 個人的意見や大衆迎合しない意見に対する妨害的態度

これらはすべて個々の育成を軽視する文化の兆候である。

これらが「創造性」、「リスクを負う覚悟」、「多様な視点」、そして「進歩」の欠如を生み出している。

 

最後に

私の指摘したポイントを示す最も簡単な例は、Quora(※)のインドネシアをテーマとした質問に対する回答である。

※回答者が使用しているQAプラットフォームサービス

インドネシア人は自分達の意見を、個人として何が間違っているのか、何をすべきか、を述べる表現方法ではなく、他団体(主に政府)や自らの環境のせいにすることで表現する傾向がある。

誰か「その問題は私自身の問題でもある。私がその問題解決に対して責任を持つ。」と勇気を持って発言してくれないだろうか?これはあなたがそこにいる間は気づくこともできない、本当に根深い考え方の悪癖なのだ。これは本当に重要な問題であり他の質問に対する回答としても述べたことがある。

私は、2025-2030年に予測されている人口ボーナス期に合わせ先進国になるべく、インドネシアが道筋を変えて前進していくことを望んでいる。

それは、政府や他国の助けを借りるわけでもなく、我々がただ見たいたけのこじつけ的な希望を持つだけではなく、目標に向け個々が懸命に働くことで実現するのである。

我々自身が、我々が見たい「変化」となるのである(他者とお互いに協力しながら)。

参照:Quora

 

筆者まとめ

回答時期が2014年、と少し古い回答ではありますがいかがでしたでしょうか。

この回答者は、インドネシア国内旅行を扱うITサービス「Traveloca(トラベロカ)」の創業者兼エンジニアの方です。非常にアグレッシブで、まさに「世界を知る」インドネシア新世代を象徴するようなコメントですね。Travelocaは若者を中心に広く使われており、TVCMを打つほどのサービスへと成長しています。まさに自ら動いて道を示していますね。

インドネシア人を語る時、前回のアメリカ人回答者が述べたような「怠惰」という印象は筆者も正直捨てられませんが、海外留学組を筆頭に新しいタイプのリーダー層が生まれてきていることも事実です。

彼らは当然ながら英語も流暢で、自国を客観的に語ることもでき、そして何より驚くのが日本人よりもよく働きます。このような層は華僑系の子供だけではなく、プリブミ(マレー系インドネシア)でも存在します。

筆者が出会った新世代たちはIT系の産業にやや偏っている気もしますが、産業を超えて同世代に影響を与えていくのかもしれません。今の20代、30代が中心の社会となった時、インドネシアがどう変わっているのか楽しみです。

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