お初にお目にかかります。ホテル斎藤と申します。わけあって(Jakameshiさんにそそのかされて?)ジャカルタ飯でガチのホテルレビューを書かせていただくことになりました。
ジャカルタのホテル選びは他のアジア諸国と比べて本当に難しいです。星の数、そして価格とサービスクオリティが必ずしも一致しません。数がある割に、納得いくホテルが少ない印象です。
幸か不幸か私は仕事柄年に何度もジャカルタはじめ東南アジアを飛び回っています。その経験を少しでも人様のために役立てればと思い、曇りなき眼で体験談を吐露してまいります。
記念すべきホテルレビュー第一弾は先日宿泊したばかりのスルタンホテルジャカルタです。
本記事の目次
アクセス・ロケーション
タクシー運転手認知率が最高でアクセスはストレス無し
スルタンホテルといえば老舗ホテルなのでご存じの方も多いのではないでしょうか?私とジャカルタの関わりはかれこれ4年になりますが、最初の出張時に某海外進出支援機関からの推薦ホテルのリストにも入っていました。
その当時は別のホテルに泊まりましたが(そのホテルは最悪だった)、数年後に思い出したように選んでみたわけです。
場所的にはジャカルタの中心部に位置しており、不自由はまったくありません。滞在時のスケジュールの問題かもしれませんが、大きな渋滞にも巻き込まれずストレスフリーです。
何よりも楽だったのは、老舗のホテルらしくタクシーの運転手全員、名前を言っただけで場所を理解してくれること。
ジャカルタに何度も訪れている人は体験済みかと思いますが、ジャカルタの道はとても複雑だし、英語がわかる運転手も稀です。私のような出張者(旅行者も)がインドネシア語で道を説明するのはとても難しいのです。
部屋の清潔さ・Wi-Fiなど
広い部屋、窓からの眺望は最高
施設は新しいタワーと古いタワーに分かれており、ロビーは新しいタワー、宿泊部屋(安い部屋はこちら)は古いタワーにあります。
新しいタワーは冷房が効いていて心地よいのですが、古いタワーは冷房が弱い。部屋へ向かう際にスーツケースを引っ張りながらうっすらと汗をかいたのを覚えています。
部屋は他ホテルとの相対比較ですがとにかく広い!というのが第一印象。そして窓から見える一面の緑が素晴らしい。ジャカルタにいることを忘れさせてくれます。





老舗のホテルらしく調度品などは全体的に古いです。
ちなみにミニバーにビールはありませんが、ジュースはフリー(結局飲みませんでした)。

腰痛もちは要注意
私の経験上、調度品が古い部屋はだいたい椅子のクッションが非常に柔らかい。そして柔らかいクッションは腰痛もちには堪えます…。案の定、腰痛もちの私にはここのワークデスクの椅子は辛かった。

ベッドは固かったのでベッドに座って凌ぎました。
お部屋は全体的に清潔でしたが、ドアを開けた時に床の埃がふわりと舞い上がったのはマイナス点です。
WIFIは自動接続でしっかりと機能していました。これでクッションさえ固ければ素敵な仕事空間になったはず。惜しいです。
無駄にならないバスタブ、お湯がすぐたまってよい!
洗面所もお部屋のサイズに合わせてなのか、広い作りになっています。



男性にはあまり関係ないかもしれませんが、女性の場合は洗面道具を広げるのに便利です。ただ、アメニティやバスローブは至って普通です。アメニティはできれば自分のを使いたいレベルかもしれません。

ホテルが古いと気になるのは水回りの不具合。
5つ星でも古いホテルではトラブルが起きるのはジャカルタの常です。しかし、スルタンでは水回りトラブルはほとんどありませんでした。バスタブにも勢いよく短い時間でお湯を張れます。
設備は古いですがTOTOブランドの成せる技でしょうか。ジャカルタのホテルではバスタブにお湯が溜まらない(水になる、時間がかかる)ことも少なくありません。
1点残念だったのは洗面ルームにゴキブリがヒックリ返っていた点。何度もアジアに来ているのでさすがに慣れていますが、取ろうとした時にまだ生きていてビビりました。ついで言えばビビッてスタッフを呼びました…。
電気系統問題なし
古いホテルで注意すべきポイントで「クッションの柔らかさ」、「水回りトラブル」を挙げましたが3つ目が「電気まわり」です。
スルタンでは電気まわりは基本的にすべてトラブル無し。冷房の温度調整が難しかったですが、これはジャカルタのどこのホテルでも一緒です。

電灯は新しいホテルではないので集合パネルなどはなく、就寝前はパチンパチンと自分で消していかなければなりません。ここはしょうがないでしょう。
レストランなど付帯設備
贅沢な空間での朝食は素晴らしい!
特にバーなどは使っていないのですが、朝食がとても素敵でした。朝食の評判は事前に知人から聞いていたのですが、まさしく評判通りです。
地下のカフェスペースでビュッフェ形式でいただきますが、まず大きな窓から見える緑の景色、そして差し込む日差しがとても素敵です。とても開放的な空間で活力を与えてくれます。

お料理もウェスタンからインドネシア料理まで揃い全体的にそつなく美味しい。日本食は味噌汁と茶碗蒸しがありましたが、これは期待しないでください。海外のホテルであればどこの味噌汁も似たようなものです。
ホテル全体の印象・サービス
都会の中の別世界、サービスレベルも問題なし
全体的に開放感のある作りになっていて、深くリラックスできるホテルです。
最初に敷地内へのゲートをくぐった際にまず一面覆われた緑の量にびっくりします。「あれ?さっきまでジャカルタの喧騒の中にいたよね?」と思わず自問自答したくなるレベル。
遊歩道のような空間もあり、なぜか日本建築が敷地内にあります。



さらにホテル内へ足を踏み込むと天井の高さ、そしてロビーの広さにビックリします。ロビーでは絵画展や民族音楽演奏があり、とても優雅な気分になります。


仕事から疲れてホテルへ戻った際に、この別世界観を味合わせてくれるのは大変ありがたいです。
チェックイン・チェックアウトは熟練スタッフが担当しているのかまったくそつがありません。清掃スタッフの対応もよく、先述の生きたままのゴキちゃんを終始笑顔で処理してくれました。
宿泊金額
アゴダで予約し、11,200円(税サ・朝食込)でした。
周囲の口コミ&評判
私がこのホテルを知ったのは周囲の口コミからです。全体的に評判が良く、特によく聞いていたのは「朝食が素敵だ」というお話。実際に体験してみて評判通りだな、と感じました。
全体評価
環境・サービスのコスパよし [star rating=”4″]
私が宿泊した際は10,000円強の金額です。
他のホテルだとこれより高い金額を払ってもトラブルがあったりするのですが、交通環境、サービス、施設、食事、全般的に問題ありませんでした。
相対的にコスパが高いホテルとしておすすめします。
実際の宿泊価格は普段お使いのホテル予約サイトにてご確認ください。