先日、日系企業の海外担当部署で働く旧友とジャカルタで語らう機会がありました。
彼はまさに東南アジアを飛び回る出張マンですが、海外担当部署ならではの出張苦労話や出張テクニックの話で盛り上がりました。
筆者も海外は東南アジアを中心に12カ国へ訪れた経験があるのですが、渡航回数は彼の方が圧倒的に多くためになる話が聞けました。
筆者のブログの話をしたところ、出張者向けの情報ももっと書くべきだ、という意見ももらったので今後少しずつ拡充していきます。
今回は彼と話した内容も含めつつ、格安航空券を効率的に探索できる「航空会社横断型の航空券検索比較サービス」を2つご紹介します。
これさえ使えばジャカルタだろうがジャマイカだろうが世界中どこにでも最安値で出張可能です。
もちろん出張だけではなくプライベートな旅行でも使えます。
個人旅行派の人たちにはよく知られたサービスですが、まだ知らない人も多いという話でしたので使い方含めて解説もします。
本記事の目次
海外事業担当者は時にツアーコンダクターでもある
日本をベースに活動する海外事業部の社員は、自らが海外に赴いてバシバシ業務をこなす能力はもちろんのこと、時として「優秀なツアーコンダクター」としての能力が求められます。
自分だけではなく複数メンバーも含めた出張計画立案、時には他部署をゲスト的に巻きこんで、お相手の仕事を極力邪魔しないようなスケジュールで航空券やホテルを予約しなければなりません。
時間的な余力があれば旅行代理店に投げることもできますが、急な出張では社内調整しながら代理店とのやりとりが面倒な時もあるでしょう。
その際は自らが社内ツアーコンダクターとして動き回らなければなりません。
なんともストレスフルなお話です。
急な海外出張では価格とスケジュールの双方を見る必要がある
時間に制約があれば予算にも制約があります。
会社のお金とはいえ部署の予算は決まっており、極力安い航空券を抑えなければならないでしょう。
また、プライベートの観光であれば予算優先で安いチケットを起点にスケジュールを立てることができますが、出張の場合は日本の業務も睨みながら渡航スケジュールを立てなければなりません。
さらに、急な出張で且つ複数人の予定調整となると考えただけで頭が痛くなる話です。
横断型の海外航空券(チケット)の検索比較サービスを使いこなす
「価格」と「スケジュール」を両立するために大活躍するのがインターネットを使った「横断型の海外航空券検索比較サービス」です。
名称は仰々しいですがサービスの内容は非常にシンプルです。
各サービス上で希望条件を打ち込むと、システムが様々な航空券提供者の在庫情報を読み込み、購入可能なチケットが一覧情報で表示される、というものです。
昔は旅行代理店だけが使えたネットワークを今や全員が使える。便利な時代になりましたね。
基本的に提供している機能は一緒ですが、サービスごとに微妙に使い勝手が違います。
今回はこの2つだけ抑えておけば十分!という2つの検索サービスをご紹介します。
このブログはスマートフォンからの閲覧がほとんどですが、航空券を予約する場合は会社のパソコンから取る方が多いかと思います。
なのでスマートフォンの画面ではなくラップトップ画面のキャプチャーでご紹介していきます。
スケジュール優先でチケットの検索がしやすい「フリーバード」

フリーバードは30社以上の航空会社を横断して海外航空券の検索、予約購入が可能なWebサービスです。
非常にシンプルな作りになっており、ばくっとした時間条件の中から格安航空券を絞りこんでいくのに役立ちます。
「行きは業務終了後のフライトで、戻りは夕方の国内会議に間に合うように朝便で安いチケットを探してくれ」というようなオーダーが来たときに役立ちます。
文字だけでは伝わりにくいので、実際の画面を見ながらご紹介していきます。
「フリーバード」の使い方
まずはトップ画面で日付けや行き先などの基本条件を入力します。
するとこのような検索結果一覧が出てきます。

フリーバードは情報結果がシンプルで、その分一度にたくさんの結果を見比べることができます。
画面ごとキャプチャーしてメールでぶん投げ、「こっから選んでください!」という強硬コミュニケーションにも使えます。
画面左側部分で航空会社を選ぶことができます。
会社の規定でJAL・ANAに絞る場合や、マイル狙いで航空会社を絞りたい時はここで絞り込みましょう。
さらに、3つの条件でリストを並べ替えることができます。

たとえば、出発を夜便にすることが制約条件となっていれば「乗り換えなし」で「出発時間が遅い」中から「1人当たりの運賃が安い」航空券を選ぶことが可能です。
条件に合致する航空券を見つけることができたらそのまま購入へ進みます。

フリーバードは会員登録をしなければ予約購入に進めないのが唯一の難点ですが、登録の手間を補ってなお余るくらい使い勝手のよいサービスです。
また、提携先のWebサイトに飛ぶことなくフリーバード内で完結するのも便利です。
チケット横断検索世界標準の「スカイスキャナー」

フリーバードだけでも問題はないのですが、最安値チケットを追い求める方はこちらでも探してみるとよいでしょう。
スカイスキャナーは世界中で使われる格安航空券横断検索サービスです。
歴史自体はまだ浅いですが、勢いはフリーバードよりもあるかもしれません。
2015年にヤフーと共同で日本法人を作り、本格的に日本展開を始めました。
基本的な機能はフリーバードと同じですが、稀に同じフライトでも価格が異なることがあります。
「スカイスキャナー」の使い方
まずはトップ画面で日付けや行き先などの基本条件を入力します。
すると検索結果が表示されます。

画面左側の部分でさらに絞り込みが可能です。

スターアライアンスやスカイチームなどのグローバルグループ別にソートできるところが世界標準を感じさせます。
時間帯はスライドバーで指定が可能で、かなり細かい時間まで見ることができます(細かすぎて逆に使いにくい方もいるかもしれません)。
表示された航空券の「次へ」をクリックすると、当該航空券を提供できるパートナーサイトのリストが表示されます。

使い慣れているサービスを選ぶもよいですし、最も安いところを選ぶのでもよいでしょう。
スカイスキャナーはフリーバードと異なり、提携先の航空券販売サイトで購入しなければなりません。
「次へ」をクリックするといきなり別画面が開いて外部サイトへ飛ぶのでびっくりしないでください。
あとは移動先のページで購入手続きを進めていけばOKです。
たまに海外航空会社の直販サイトなどに繋がり、完全に英語で購入しなければならないこともありますが、チケットを買うだけなので冷静に対応すれば問題ありません。
搭乗者情報を入力する際の「苗字」と「名前」の入力だけご注意ください。
スカイスキャナー
まとめ
格安航空券の横断検索サービスを使えば、少なくとも相場から大きく外れた価格で無駄に高い航空券を買うことはなくなります。
はじめて使う時は少し戸惑うかもしれませんが、いじっている内に簡単に使いこなせるようになります。
フリーバードだけでもよいですし、フリーバードでフライトに目星をつけた後にスカイスキャナーでダブルチェックをすると完璧です。
上手に活用して旅の費用削減に役立ててもらえれば幸いです。