仕事・駐在・出張

執筆者: jakameshi

ジャカルタのアパート探しと契約について誤解されがちな5つのこと

2018/05/14

今回の情報はインドネシア、特にジャカルタ赴任予備群の方に向けたものです。

ジャカルタへ進出する企業が増えていることもあり、少なくない頻度でジャカルタでの生活情報に関する相談を受けることがあります。特に多いのがジャカルタの住居探しに関する相談。

ネット上に基本的な情報は落ちているので、皆さん相場感などは把握されているんですがどうも契約ルールなどで勘違いされている部分もありました。ジャカルタの生活者にとっては常識みたいなものですが、なかなかどうして外までは出ていかないんですね。

大企業の方は多大な予算でエージェントに依頼!で済ませる場合も多いかと思いますが、ベンチャーや中小企業の方で予算も限られた中、ご自身で動いている方は大変そうです。

今回はそのような方を想定し、ジャカルタのアパート探しと契約について知っておいて損はないことをまとめました。コスではなくアパートの方が多い気がしているので、アパートに絞っています。

もし、アパートとコスの違いがよくわからないとう方や、費用感など基本的なところから知りたい、という方は過去に書いた「ジャカルタ駐在員の生活費ってぶっちゃけいくら?」という記事を参照してみてください。

 

インドネシアの賃貸物件紹介料は両手取りではなく片手取り

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まず、日本とは違いインドネシアは「手数料片手取り」が一般的です。

日本の場合、不動産者が賃貸を仲介した場合は仲介手数料として家賃相当の金額を居住者に請求します。さらに、オーナー側からも仲介手数料を取っているところがほとんどでしょう。

インドネシアの場合はオーナーからしかとりません。エージェント側がオーナー提示家賃に少しだけ上乗せして手数料を増やしている可能性はありますが、少なくとも「仲介手数料」として居住者側が負担するものはありません。

日系の仲介業者を使うと手数料を請求されますが、それは「日本語で対応したことに対する手間賃」的なものです。商習慣としてあるものではありません。

で、出てくる質問が日系を使うか、現地系を使うか、という話です。

もし貴方が英語を話せるのであれば現地系を使った方がもちろん安く済みます。英語で検索すると現地エージェントはたくさん出てきます。もし不安なのであれば、日系に頼む方が楽に済みます。ちなみに筆者は予算が極小だったので現地系しか選択肢がありませんでした……。

最近だと日系仲介業者でも「仲介手数料としてではなく、入居後のケアも含めた管理費」としていくばくかの手数料を取る会社が多くなりました。

インドネシアの住居は質が悪く、生活を始めると多数のトラブルに見舞われることはよくあります。その際に日本人が対応してくれるのは助かることも多いでしょう。そこは予算に合わせて判断してください。

 

現地エージェントを使うと騙される?

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上述の「現地系か日系か」の話にも絡むと思いますが、「現地系仲介会社に頼むと外国人だと思って足元見られるんじゃないの?」と思う方も多いでしょう。

こればかりは無責任な発言はできないのですが、足元を見られる可能性はあります。ただ、海外では何をするにもこのリスクは付きまといますし、そのリスクを下げるために情報武装して自分で判断するしかありません。

ジャカルタにはタケノコのようにたくさんのアパートが立っていますが、外国人が住むアパートとなるとかなり絞られます。

ですから、ある程度こちらで目星と予算範囲を決めて動くこともできるでしょうし、エージェントに紹介された後に裏どりをすることもできるでしょう。また、仮に日本人がいないアパートだったとしても、ネットで検索すると賃貸相場が出てきます。

価格を判断する時に一つ注意点です。検索情報や聞いていた価格より高かったからといって、騙されてると早計に判断してはいけません。なぜなら、インドネシアの物件は内装がセットであり、内装の価値が家賃に反映されるからです。

当然リニューアルしたばかりで設備が整っている部屋は当該アパートの中でも高め設定になっているでしょうし、古くてしょぼい部屋は低めになっています。この判断は難しいのですが、複数の部屋やアパートを見た上で「内装・設備の良し悪し」の感覚を掴むしかありません。

筆者も最初住み始めた際、インドネシア人の知人に「お前が払っている家賃は高いんじゃないか?インドネシア人の友人はもっと安い価格で住んでるよ」と言われ不安になったことがありました。

しかし、実際にその部屋を見せてもらうと明らかに内装や設備がワングレード低い部屋で、その価格差に納得したという経験があります。

内装は目で見るしかないのですが、設備で差が出るところとしては、

  • テレビ周り(大きさやサウンドシステム、DVDデッキの有無など)
  • 洗濯機(部屋に洗濯機が無い方が普通です)
  • ソファーなど家具の良し悪し
  • 内部屋や棚の鍵の有無など
  • バスタブがあったりなかったり(普通はないです)
  • 給湯器のレベル(部屋内に追加で設置してあったりする)

あたりでしょうか。

 

一年契約が通例ではあるが絶対ではない

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ジャカルタに知り合いがいない場合、勘違いしてしまいそうな情報NO1がこれです。なぜかというと、インドネシア人同士でも年間契約が通例となっていることは確かであり、「商習慣として1年契約、全額前払いが前提です」という空気になっているからです。

これは事実ではありますが別に法令ではないので交渉は可能です。当然部屋のオーナーは長期契約を望むため12ヶ月をごり押ししてきますが、そこは状況次第。「他に申込みがバンバン入っている」でもない限りは相談にのってくれます。

ちなみに筆者は最初インドネシアに来た際は1ヶ月でアパートを契約しました。これはさすがに運が良かった、ということなんですが、別の部屋に移る際も3ヵ月契約にしてもらったり、知人の部屋探しを手伝ってあげた際も1年ごり押しのところを3ヵ月にしてもらったことがあります(このときは少しだけ家賃を上乗せするのとバーターで契約期間を短くしました)。

住んでみるまで生活がどうなるかもわかりませんし、住んでみて住宅の難点が見つかることもあります。契約期間リスクを抑えろ、と会社から言われている方もいるかと思いますのでまずは強気で交渉を仕掛けてみることをお勧めします。

「もし可能であれば…」という日本風の打診ではなく、「●か月にしてくれ、じゃなければ決済が下りない」くらいの強い気持ちで突っ込むのがポイントです。

蛇足ですが、インドネシア人オーナー達はインドネシア人よりも外国人に借りてほしいと思っている人が多いです。理由は、外国人の方が部屋を綺麗に使ってくれるから、です。特に「日本人は清潔に使う」というイメージが強いのでそこを押してみるのもありです。

 

デポジットも、通例一ヶ月分だがケースバイケース

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デポジットは通例だと家賃の一ヶ月分で設定されています。デポジットはそもそも額面が小さいので家賃よりも交渉が難しいのですが、下がることもあります。

筆者が最初1ヶ月単位で住んだ際は、1ヶ月に対して1ヶ月のデポジットはおかしい、とごり押ししてデポジットが半額以下になりました。また、部屋を移る際にもこちらからデポジット金額を設定し、規定家賃の6掛けに抑えました。この際には上述の「オレ外国人、部屋キレイ」戦法も使っています。

 

高層階の方が不人気

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最後は豆知識みたいなものですが、ジャカルタでは高層に行けば行くほど部屋の人気が下がります。今まで複数の不動産エージェントと関わってきましたが、口を揃えて言っていたので事実なのでしょう。

理由はシンプルで、「インドネシア人は低層階で外の音が聞こえる環境に住む方が安心する」からだそうです。筆者の中では高層階でバブリーな雰囲気の方が高いイメージがあるのですが、まったく逆ですね。

賃貸価格を見る際に、そこまで大きな価格差が出るものではありませんが、交渉時に知っておいて損はない情報です。

外国人は高層階で静かな環境を好む、と思っているエージェントも多いので「ここは高層階で静かだから人気で家賃が高い」など言ってくるかもしれません。その際にも「またまたぁ、あなた騙そうとしてるねー」と切り返せますからね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。あらためて眺めてみると、「家賃の前払い」という部分を除けばインドネシアの賃貸条件は日本のそれよりも緩いかもしれませんね。

契約期間を短くできれば前払いで出ていくキャッシュフローも抑えることができます。

最後に蛇足ですが、部屋を綺麗に使う日本人はインドネシア人のオーナー連中には人気です。どうせならインドネシア人よりも日本人に貸したい、と感じている人は多い。そこをうまく交渉に利用することもできるかもしれませんね。

これからジャカルタに住む日本の方々が、できるだけ希望の条件で良い部屋に巡り合えることを祈っています。

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