仕事・駐在・出張

執筆者: jakameshi

駐在員ではないけれど、新任ジャカルタ駐在員に贈りたい7つのアドバイス

2018/02/01

新年度も始まり、新しく新任駐在員として赴任される方も多い時期でしょうか。インドネシアには四季が無いのでまったく新年度感も無いですが(なのでせめて桜の写真を貼ってみました)。

筆者も気づけばジャカルタに関わって早数年。最初は本当に右も左もわからない状態で海外へ飛び出しました。スーツケース一つで羽田からスカルノハッタに降り立ったあの日が懐かしい。

いまだに右往左往する毎日ですが、それでも最初に上陸した当初よりは幾何かマシになってきたかもしれません。

今思えば「最初からこうしておくべきだったかな」ということが吐いて捨てるほどあります。

もしあの日の自分が目の前にいたらどういうアドバイスをするかな?と少し考えてみました。

インドネシア語を覚えること

オフィスに日本語スタッフがいようがいまいが、自分の英語が流暢だろうがなんだろうが、駐在員だろうがフリーランサーだろうが社長だろうが、インドネシア語を早々に覚えてしまうこと。

ジャカルタだったら英語を話せれば十分、という人もいますが、結果を出している人はやっぱり皆さんインドネシア語が流暢です。

仮に流暢でないにしろ、少しでも使えるようになってくると色々なことが良い方向へ動きます。

  • ビジネスで相対した時の第一印象が大きく変わる
  • 従業員やパートナーとの距離が圧倒的に近くなる
  • 取得できる情報が増えるので生活にも仕事にもプラス
  • メンタル的にも積極性が増す
  • 人に騙される頻度も減る

などなど。

最初は全然話せなかったとしても「インドネシア語を勉強している、習得したい」という態度を示すだけでも変わってきます。

国が変わったって同じ人間ですから、「少しでも自分の国を理解してくれようとしている人」に対して好意を持つのは当たり前ですよね。

たとえ英語とのミックスだったとしても、インドネシア語を使っていくと印象が良い気がします(その代わり、英語がものすごいブロークンになります)。

 

もしかしたら…!と思ったら「想定」すること

これは特に仕事に対してですが「もしかしたらこんなシナリオもあるかもしれない」と一瞬でも脳裏を横切ったものはきちんと「想定」した方が良い。

ここは海外ですから日本の常識では考えられないことが本当に起きます。当のインドネシア人たちも「インドネシア人との仕事は大変でしょ?」と冗談か本気かわからない冗談を言ってくるくらいです。

どんなに可能性が低いものでもリスク因子として必ず考慮した方が良いです。

「石橋をたたき過ぎると渡れないよ」という意見があります。

感覚としては「石橋をたたく」のではなく、「石橋を補強する方法を考えておく」だったり「別の橋を見つけておく」「船を用意しておく」「修理大工さんと関係値作っておく」「最悪の場合に川を横断できるよう紐を川に渡しておく」「石橋が壊れた後に買い取ってくれるジャンク屋を把握しておく」のようなイメージです。

目の前に見えている石橋一本では危ない、ということです。

この辺りの話は最近別の記事で書きました。ご興味あれば御笑覧ください。

▶インドネシアでは頭をよぎった想定1%が現実化する

 

とにかく毎日外に出ること

ジャカルタは歩きにくい街です。

また、東京のような都市と比べるとおでかけできる所は少ないです。

そして、気が付けば家に引きこもりがちになってしまうことがあるかもしれません。

これは健康的にも精神的にもよくありません。

まず健康面ですが、歩くことを意識しないと本当に足腰が弱ってきます。多くの日本人が言いますが、ジャカルタに1年住むと東京の地下鉄移動に本当に耐えられなくなる。筆者も六本木大江戸線の階段が苦行だと感じました。もう無理。

ジムでも良いのですが、やはり習慣的に歩くことを意識した方が良い気がします。平日は仕事があるのでしょうが、せめて週末は少しでもどこかへ出て歩くようにしてほしい。

外に出ることは精神的にも良い影響を与えます。

人々の生活を見て新しい刺激を受けることもあるでしょうし、何よりも「外的世界を感じる」ということはストレスコントロールの面でも良い効果があるそうです。

 

損得抜きで話を聞いてくれるインドネシア人の友人を一人でも作ること

チャンスがあれば「友人」と呼べる間柄のインドネシア人を積極的に作る努力をした方が良いです。

短い時間で、しかもお互いに成熟した間柄で友人となるのは難易度がかなり高いのですが、友人を通してインドネシアを見ると違った見え方がすることもあります。また、滞在中に何か困りごとがあった時も自分を助けてくれるのはインドネシアの人たちです。

何より外国人の友人がいる、ということは人生をより豊かにしてくれます。

本来友人というのは多くの時間を共有することで出来ていくものですが、幸いにもインドネシアの人たちはとてもフレンドリー。

積極的にイベントに同行してみたり、共通の趣味を見つけたり、また相談ごとに乗ってあげるというのも一気に個人としての距離が縮まります。

 

ストレスは吐き出すべし、心許せる日本人の友人を見つけること

「海外で成功するためには日本人だけで固まっていてはだめだ!」という意見があります。

筆者もこの意見には大きく賛成しています。インドネシア人から見ても「日本人は他の国の人と比べて日本人同士で固まり過ぎ」と映るようですね。

ただ、だからといって「不断の努力で日本人とは連絡を取らない」というのもやりすぎかな、という気がします。

日本人の友人もやっぱり重要です。特に重要なのはメンタルケアの側面。

ストレスフリー超人でもない限り、異国で生活していればストレスが溜まることもあります。ストレスとの付き合い方は人それぞれです。立ち向かう人もいるでしょう。

ただ、筆者個人としては意固地に戦いすぎず、うまく発散した方が良いと考えています。

発散方法として寝る!食べる!動く!なども大事です。そしてたまには「誰かに聞いてほしい時」もある。人間はコミュニケーションの生き物ですから、言葉を吐き出して共感してもらうだけで癒されることがあります。

その際に聞いてもらうのは「第二言語」だとちょっとキツイです。これはいかに信頼がある間柄でも変わりません。母国語同士で、フラットに話を共有できる友人の存在はとても大きいです。

 

警察には本当に気を付けること

世界有数の「警察が真面目に働く国」日本から来たばかりだと「アジアの警察はあてにならない」と言われてもピンとこないかもしれません。

ただ、本当にあてにならないのでご注意ください。

インドネシアの警察は「権力を持った営利団体」だと思っていた方が良いです。でなければいざ困りごとがあった時にさらにショックを受けることになります。

クレジットカードを紛失して紛失届を依頼した際にも非公式の書面発行費(なんとネットに賄賂相場表がある)。泥棒が入って捜査を依頼する場合も追加捜査費。ついで言えば消防車を呼ぶ場合も多めの消防車が来て多大な請求をされるそうです。

インドネシアの若い人たちから変わっていくと信じていますが、正直まだまだ変化には時間がかかるでしょう。

 

何事も最初から決めつけないこと

何かを最初から決めつけることは極力控えた方が良いです。

さんざん前情報を書いておいてなんですが、前情報(※)や思い込みによる「決めつけ」は本当に視野を狭めます。視野が狭まると何かに対する選択肢が「正論」しか出てこなくなります。そして正論だけではインドネシアではうまくいきません

(※)誤解無きよう補足しますが、海外の場合事前の情報収集は本当に大事です。情報は情報として持っておいた上で「答え」ではない、という意識を持っておくのが大切だということを書いています。

決めつけは単純に「入ってくる情報を遮断してしまう」のでもったいないですよね。

どんな決めつけがあるのか?パッと思いついたものを羅列してみます。

  • インドネシア人は●●だ、と決めつける
  • この人はいい人、悪い人、と自分の過去の基準で決めつける
  • この人は仕事ができる、できない、と自分の過去の基準で決めつける
  • この国はイスラム教が多いから●●、と決めつける
  • 日本についてのイメージは●●だ、と決めつける
  • 日本の商品は優れていると決めつける
  • 報告、連絡、相談は大切だと決めつける
  • このビジネスのやり方はこうだから、と決めつける
  • 損益分岐点はここだね!と決めつける

もちろん他にもたくさんあるでしょう。

いや、しかしほんとコレが難しいんです。筆者ができているかと聞かれればそうではないと思います。ただ、自分自身振り返ると、ジャカルタ生活開始当初は勝手な思い込みばかりしていたな、と反省していまして。それで遠回りしたことや失敗したことが多いのです。

決めつけないためにはどうするのか?

  • 決めつけている自分を認識し、自分の目で見て判断することを意識する。
  • 1を見て10全部を決めずに、いくつかに分けて物事を見てみる。

あたりが大切なのではないでしょうか。

蛇足ですが、筆者は、「インドネシア人は仕事ができない」や「インドネシアはダメだ」と決めつけてくる人が苦手です。一方で「インドネシア最高」とインドネシア人の立場に寄り過ぎている人も苦手です。

いい所もあるし悪いところもある。仕事ができる人もいるしできない人もいる。最初からは決めつけず、部分部分で意見を持っていけばよいのかと。

そういう意味では警察の話は完全に決めつけてるな…という気がしてきましたが、まぁ、実際に見てきたのでそこはよいのかな…?。

 

最後に

完全に書き忘れましたが、健康も大事です。

▶ジャカルタ生活初心者は本当に気を付けてほしい、健康上で注意すべき生活習慣の罠5つ

また、それ以外の細かい仕事の話などは下記も参考になるかもしれません。

▶ジャカルタ駐在で事前に知っておくと精神ダメージを減らせる7つのこと(初級編)

▶インドネシア人の年配経営者から教えられた、インドネシア風スモールビジネス5つの流儀

なんだか「決めつけないことが大事」と書いたら文章が書きにくくなってきました。今後このブログ続けられるかしら。この辺りで本記事終了します。

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