先日ありがたいことに現地ツアー会社のパンダバスさんから機会をいただき、プロウスリブ(pulau seribu)のパンタラ島へ遊びに行ってまいりました。
ジャカルタから最も近い観光エリアとして有名なプロウスリブ。思っていたよりも楽しい一泊二日のプチ旅行となりました。
今後参加を検討される方向けの参考情報として、事細かにレビューさせていただきます。
本記事の目次
プロウスリブって何?どこ?
え?どこそれ?という方のために補足します。
プロウスリブ(pulau seribu)とは「千の島」という意味のインドネシア語で、ジャカルタの北に位置する多数の島々のことを指します(実際の島の数は数百らしい)。
モルディブを目指して開発されたエリアで各島にそれぞれのリゾート施設がある。つまり島を選ぶこと自体が宿やアクティブティを選ぶことになる、というエリアです。
開発されたのが10~20年前のことなので施設は多少老朽化していますが、海は老朽化しません。気軽に遊びに行けるマリンリゾートとして今でも根強い人気があります。
ちなみにプロウスリブはインドネシア共和国観光省が設定する「観光戦略地域」にもなっています。そのためいくつかの島ではリニューアルが始まっているそうです。
観光戦略記事については下記をご参照ください。

遠くへ行くほど海が綺麗!数々の島たち
ジャカルタのアンチョール港から高速艇でブーンと移動していくわけですが、ジャカルタから離れれば離れるほど海は綺麗になると言われています。
我々日本人の間で人気なのは下記の島々。
- パンタラ島(1泊2日のみ、旧JAL島、アンチョールから120分)
- プトリ島(1泊2日・日帰りともに可(但し平日は確認要)、アンチョールから90分)
- セパ島(1泊2日・日帰りともに可、アンチョールから90分)
- プランギ島(1泊2日・日帰りともに可、アンチョールから90分)
- マチャン島(1泊2日のみ、エコに特化しており、冷蔵庫等の設備もない、アンチョールから90分)
- アニエール島(1泊2日、アンチョールから30分)
最近はエコごり押しのマチャン島が人気だったりするそうですが、筆者は初訪問ということもあり最も遠いパンタラ島へ行ってきました。
パンタラ島は元々JALが開発した島ということもあり、各島の中でも設備が上等と言われています。
以降、ツアーの体験レビューが続きます。
アンチョールマリーナから高速艇で出発
当日は8時乗船開始の8時半出航。朝早くにアンチョールマリーナに集合します。
アンチョールマリーナの場所は地図をご参照ください。
車一台通るのが限界の細道を奥まで進むと、一番奥の船着き場に到着。
すでに船は待機していました。
到着後は受付で名前を照会し、ツアー参加の札をもらいます。
今回の乗船場にはお店が隣接しており、ご飯やビールを買うことができます。朝飯を抜いていたので思わずインドミーをいただきました。市街の価格に気持ち上乗せした価格です。
ジャカルタの海って見たことないな~、と思い立ち、出発前にジャカルタの海をパシャリ。
まぁ、普通の海です。コタの川より綺麗ではありますが泳ぐ海ではない。これがどう変わるのか楽しみですね。
8時になったと同時に一気に参加者は乗船します。

全員の乗船を確認した後は8時30分を待たずに出航しました。少しでも早く着いた方が皆嬉しいので早めに乗船した方が良いでしょう。
寝るのがベターな船の中
船は少し古いタイプ。船なので避けられないのですがかなり揺れます。また、船が古いせいかガソリンの臭いがかすかに流れてくるので船酔いを誘発するかもしれません。
実際、筆者の隣の中国人ママは揺れにやられて椅子に倒れてしまいました。こればかりはどうしようもないので、弱い方は事前に酔い止め薬、酔いを止めるツボ刺激、など対策はした方が良いでしょう。
座席をガッツリと倒すことができるので、早めに乗船して先に椅子を倒し、寝てしまうのがベストでしょう。そもそも朝なので眠いです。
おかげ様で筆者はなんともありませんでした。
2時間移動したらそこは別の海だった
2時間後、無事に到着して船から出るとそこは南国の島。パンタラ島に到着!


そして辺り一面の海がものすごく透明です!

ジャカルタから少し移動するだけでこんなにも美しい珊瑚とお魚たちがいるんですね。
飲めるんじゃないかと思うくらい綺麗な海です(もちろん海水なので飲めません)。
宿泊施設は独立したロッジ型
島にはロビー的な建物があり、それ以外には宿泊施設として独立したロッジが島を囲うように点在しています。
到着後のロビーでは歓迎の歌やウェルカムドリンクを楽しみながらチェックイン。
島はけっこう自然モリモリで、田舎に帰ってきた感があります。

少し歩いて筆者が泊まるロッジに到着。

少しバスタブの老朽化が進んでいたものの、筆者が泊まったロッジは清潔に掃除もされ、快適でした。

風呂スペースは少し古いかな。残念ながらバスタブに浸かって…という雰囲気ではありません。

お部屋にセーフティーボックスはないので、貴重品は必ずロビーに預けましょう。
飯!海!夕日!そして何もなさを楽しむ
パンダバスさん経由でツアーを申し込んだ場合はたくさんのオプションが盛り込まれています。
- 食事×4回
- コーヒータイム×1回
- シュノーケリング×1回
- カヌー×1回
- サンセットクルーズ×1回
かなりの量です。
到着後は再び船が出るまで丸1日くらいあり、オプションを使いながら各々が自由な時間を楽しみます。
飯
到着直後からいきなりランチタイムが始まりますが、その後もディナー、ブレイクファスト、再びランチと同じレストランで食事を摂ります。
形式はビッフェスタイルですが、嬉しいことに全体的にとても美味しい。
離島なのでそこまでのものを期待していなかったのですがご飯はなかなか素敵でした。
さらに毎回微妙にメニューを変えてくれるという気遣いも。

テラス側の席に座ると魚に餌付けができるという特典がついてきます。
ビールも販売していますが、残念なことにお高いです。まぁ物流の問題を考えるとそうなりますよね。
筆者が宿泊した時は1本6万ルピアとなっており、乾杯だけ楽しんであとは食事に集中しました。もしガッツリと飲みたい方はお酒を持ち込んだ方が無難でしょう。
部屋には冷蔵庫がついているので冷やして飲めます。
海
プロウスリブの魅力は何と言っても海に尽きます。
筆者はどちらかというと山派だったのですが、今回の体験で海も好きになりました。
ロビーエリアの脇に海の家っぽい店があり、ここでレンタルやアクティビティを申し込みます。
シュノーケリンググッズも。
筆者は何を隠そう軽い海恐怖症でして、魚の群れや深淵な海の映像を見ると震えが来てしまうタイプなのです。
そして実はこれが人生初シュノーケリング。
軽く緊張しながら海に飛び込んでみたのですが、これがなんともとっても面白かった!
呼吸しながら海中を見るのってこんなにも面白いのですね。
島周辺には浅瀬が広がっており、生命の多様性が広がっていました。
広がる珊瑚、そしてそこに住むお魚たち。さらにはファインディングニモよろしくクマノミがいたり。でかいウニの巣は数が多すぎで軽く恐怖を覚えましたがとっても素敵な体験でした。
筆者の携帯が防水ではないため肝心な海中写真はありません…。ということで参考のYoutubeをご参照ください。
あっという間の一時間で、その後は立て続けにカヌーも体験。
インドネシアにはこんなに素晴らしい自然が広がっているんだなぁ、と感慨深い気持ちになります。
夕日
そして夕方には夕日を楽しむサンセットクルーズ…の予定でしたがなんと天候不良のため中止。
これは残念でしたが天候ばかりは仕方がない。
訪れたのは1月で、天候が変わりやすい雨季のど真ん中。こういうこともあります。
ただ、雨季だからと言って楽しめないかというとそうでもありません。
少し曇り空ではありましたが逆に長時間外にいても平気、という利点もありました。
何もなさを楽しむ
オプションと食事以外の時間は各自で時間を楽しみます。
プロウスリブの他の島も一緒だと思うのですが、パンタラ島は小さく、宿泊施設以外はほとんど何もありません。
これを「素晴らしい」と感じるか、「退屈」と感じるかは人次第だと思いますが、筆者はこの何もない感じが好きでした。
砂浜で遊んでみたり、謎の巣穴を見つけてほじくってみたり。
島の裏には桟橋(?)みたいな場があり、チラリとでも夕日を見れないか粘ってみたり。

結局夕日は見れず終いでした…。残念。
その後は育ちかけのマングローブを観察してみたり、落ちてるココナツの実を観察したり、気分は少年の夏休みですね。

夜になってしまうと全く何も見えなくなってしまうので、探検するなら陽が沈む前の方が良いです。
チェックアウトからの出航
二日目は11時にチェックアウトなのですが、船が出るまで2時間あります。
ランチタイムがあるものの、泳いだりすることもできずこの時間帯は少し手持ち無沙汰でした。文庫本とかがあればよい過ごし方をできたかもしれません。
その後は例のごとく、乗り込んだら即出航!でジャカルタへ戻ります。寝れる席を確保すべく早めに乗船した方がよいでしょう。
旅行をもっと楽しむために
実際に参加して感じた、楽しむためのポイントを羅列しておきます。
- シャンプーなどのアメニティはあるが、女性は持参した方がよい
- バスタオルはあるがビーチなので足ふきタオル程度はあった方がよい
- 酒を楽しみたい人は持参すべし
- 釣り具とか持ち込みしている人もいたので、海グッズ持ってる人は持ち込むと楽しい
- 船を待つ間に読む文庫本とかあるとよいかも
- 施設自体は古いので過度な期待はしないこと
まとめ
久しぶりの脱ジャカルタ。あっという間の2日間でした。
開発から時間が経過しているということもあり、古めかしさが施設の要所に残ってはいますが、それはそれで味なのかなと感じます。
何と言っても近さは魅力です。パンタラ島は宿泊のみですが他の島であれば日帰りでもピューっと行けます。
今回機会をいただいたパンタバスさんはプロウスリブを始めとした様々なツアーをお持ちです。
日本語での対応もやっぱり楽ですね。最初の日程が雨天キャンセルとなった時も迅速に日本語で対応いただいたのでスムーズでした。
時間のある週末には気分転換で脱ジャカルタはいかがでしょう?