ジャカルタ観光の候補に「コタ」と呼ばれる北のエリアが入ることが多いのですが、その際に中心となるのが「ファタヒラ広場」と呼ばれる大きな広場です。
本記事の目次
オランダ統治時代の建築物が残るファタヒラ広場周辺
ジャカルタの北一帯にあるエリアはコタ・トゥアと呼ばれ、「古い都市」を意味します。
その名の通りコタエリア一帯は海沿いに面しており、ジャカルタの中でも最も初めに発展した街として知られています。
インドネシアが世界の歴史に登場するのは16世紀ころの香辛料貿易からとなりますが、その頃はインドネシアではなく「バタヴィア」と呼ばれていました。
その後すぐにオランダ統治下の歴史が続きます。
バタヴィア最初の街でもさらに中心にあったファタヒラ広場の周囲には、今でもオランダ統治下の名残を感じさせる「バタヴィア建築」を観ることができます。

周囲に広がるストリートマーケット
周囲にはバタヴィア建築だけではなく、ストリートマーケットが発展しており、たくさんの露天商たちが店を開いています。

ジャカルタ中心地の「屋台」は食べ物ばかりですが、ファタヒラ広場周辺の「露天商」は日本のテキヤに近いものがあります。
お土産品から簡単なゲームまで、とても幅広いお店を見つけることができます。
広場ではパフォーマンスが繰り広げられる
肝心の広場内には何があるのでしょうか?
ファタヒラ広場はまさに「ただっぴろい」という言葉が似合う開けた空間ですが、週末ともなるとたくさんのパフォーマーと人でごった返します。
パフォーマーの幅は広く、パントマイム系のパフォーマーから、大きな鞭を使った勇猛なパフォーマー、どこかで見たことある気がする着ぐるみから、ジャカルタの公式キャラクターなど多種多様です。





また、この広場内でも露天商やレンタサイクルなどの商売が繰り広げられており本当に賑やかです。
疲れたらノスタルジックな「バタヴィアカフェ」へ
周囲の散策、そして広場でのパフォーマンス観覧に疲れたら、広場に隣接している「バタヴィアカフェ」での休憩がおすすめです。

バタヴィアカフェの建物は1800年代初頭に建築されたと言われており、アンティークな雰囲気が残るコロニアル様式。
その後オフィスに使われるなどの紆余曲折を経て、現在のオーナーの手の元1993年に「カフェ」としてOPENしました。
店内のインテリアと歴史を感じさせる建物が織りなす雰囲気はまさに「ノスタルジック」。時の流れを感じさせてくれます。

建築物だけではなく料理も一流で、ビジネスの接待やデートで使われることも多々。また、店内にはショーステージがあり夕方と夜にはジャズの生演奏があります。
ぜひ演奏を聴きながら美味しい食事とお酒でタイムトリップしたいものです。
まとめ&施設情報
訪れる際はタクシーでもよいですが、公共バスの「トランスジャカルタ」を使うのも便利です。
トランスジャカルタの「Blok M-KOTA」を走るラインのKOTA行きに乗り込み、最終着駅で降りるのみです。
知名度もある場所ですし、降り場所も明確なので旅行者でもわかりやすいでしょう。
トランスジャカルタについては下記の記事で少し触れています。

コタにはいくつかの観光資源があります。コタ散策の入口としてファタヒラ広場から歩き始めてみるのも良いでしょう。
名称 | ファタヒラ広場(Taman Fatahillah) |
住所 | Jalan Taman Fatahillah No. 1, Pinangsia, RT.7/RW.7, Pinangsia, Tamansari, Kota Jakarta Barat |
電話 | なし |
開館時間 | 24時間(訪れる際は10:00-20:00の間がよいでしょう) |
料金 | なし |
Web | なし |