インドネシアでは現地通貨のインドネシアルピアを使用します。その他通貨は流通していないのでご注意ください。
この記事ではルピアの説明や、使い方の注意・コツなどをご紹介しています。
本記事の目次
インドネシアルピアの為替
インドネシアの通貨は「インドネシアルピア」と呼ばれ、通貨単位は「IDR」や「Rp.」などで表示されます。
近年は100 IDRあたり0.8~0.9円の間を推移しています。
本日現在(※)での100 IDRを日本円にすると0.96円です。
逆に100円をIDRに換算すると10,405.51IDR。
※為替データは外部サイトから自動取得して表示しています。
多少の差異はありますが、おおざっぱに日本円の100分の1程度、と考えておくとわかりやすいでしょう。
例えば
- 1,000,000 IDRであれば10,000円程度(実際は9,610.29円)
- 100,000 IDRであれば1,000円程度(実際は961.03円)
とゼロを2つ取り去れば日本円に近い感覚になります。
紙幣と硬貨
現在の紙幣デザインはこちらのようになっています。
紙幣は以下の6種類です。
- 100,000 IDR
- 50,000 IDR
- 20,000 IDR
- 10,000 IDR
- 5,000 IDR
- 2,000 IDR
最大紙幣が100,000 IDRとなっており、日本円だと1,000円札のような感覚です。
ジャカルタ市内の物価はそこまで安くはないため、実際に持ち歩くとお財布が膨れてパンパンになることもよくあります。
硬貨は以下の4種類です。
- 1,000 IDR
- 500 IDR
- 200 IDR
- 100 IDR
日本の感覚だと100分の1にして、10円、5円、2円、1円のように認識しておくとよいでしょう。
表記の注意
インドネシアルピアの表記は少し癖があります。理解しておくべき事項2点をまとめておきます。
カンマと小数点が逆の場合もある
公式なインドネシアの数字表記はカンマと小数点が逆に使われます。
例えば1,236.50(千二百三十六点五零)をインドネシア風に表記した場合、1.236,50という表記になります。
この表記に出会うのは主にビジネスシーンであり、旅行者であればあまり遭遇しないかもしれませんが、覚えておいて損はないでしょう。
Rを使った省略表記
街中を歩いていると、よく「80 R」や「120 R」のような表記を見かけることがあります。
このRはRibu(リブ)と発音し、インドネシア語で千の意味です。
つまり、
- 80 Rは80千なので80,000 IDR
- 120 Rは120千なので120,000 IDR
という意味です。
この表記は通例となっているため、お店によってはRを表示しないで「80」「120」などと表記している場合もあります。
そのまま表記を鵜呑みにしてトラブルにならないようご注意ください。
少額紙幣は”あえて”作り、財布の中にキープしておくこと
インドネシアは日本とは異なり「お釣りが出ないこと」が多いです。
特にタクシーでは1,000 IDR 単位でのお釣りは出さないことが慣習となっています。
また、実際に運転手が細かいお釣りを持っていないこともあります。
この国では小銭が無いことはお互い様で、どちらかと言うと支払う側が小銭を持っていないのが悪い、という雰囲気があります。
そのため、100,000 IDRや50,000 IDR の紙幣だけではなく、10,000 IDRや5,000 IDR あたりを「わざと崩して作っておく」という姿勢が必要です。

駐車場などのチップで2,000IDRが必要になることもあります。
硬貨は残していても使い道が無いので、財布に溜まってしまう前にコンビニなどで使っておくとよいでしょう。
帰国後も硬貨は両替することはできません。
ジャカルタで現金は使う?
ジャカルタでは多くの場所でクレジットカードが使えます。
また、近年急速に電子マネーが浸透しており、いたるところで「スマホアプリ」を使った決済が行われています。
ただ、それでも地元の一部のお店やタクシーでは現金が活躍します。
数万円とはいかずとも、数千円程度の現金は常に財布の中に用意しておいた方が無難でしょう。