インドネシアでのお金&両替

ジャカルタ観光での旅行予算の考え方

旅行を計画する際、費用として現地通貨をいくら用意すべきかは頭の悩ませ所でしょう。

イメージの湧きにくい新興国であればなおさらだと思います。

この記事では実際に管理人がジャカルタで生活している視点から、ジャカルタ旅行の現地費用としてどれくらい必要になるのかをまとめています。

航空券やホテルについては別記事でまとめていますので、あくまで現地でいくら使うのか?に焦点を当てています。

インドネシアの物価

現地費用を立てる一番の目安になるのは現地の物価ではないでしょうか。

イメージのしやすい話からすると、インドネシア人の平均月給はざっくりと3万円程度です(2016年現在)。

ただ、地域によりかなりの差異があります。

もちろん最も平均月給が高いのはジャカルタで、正確なデータは発表されていませんが一説によると5万円程度ではないかと言われています。

最低賃金が3万円程度で、中には月給50万円を取るスーパーエリート達までいます。

 

幅が広いジャカルタの物価相場

ジャカルタの中には最低賃金以下の賃金(月給2万円程度)で暮らす人から、月給50万円以上の高級取りまでいます。さらには高額の赴任手当を得る外国人労働者も数多く生活しています。

そのため、いくつかの生活圏が存在しています。

管理人がよく対外的に説明するのは「普通に現地人として生活すれば日本より安いが、外国人として生活水準をキープするのであれば日本より高くつく」という話です。

例えば、本当に現地人と同じ生活をすれば一日1,000円もかけずに生活できます。ただ、外国人としてそれなりの生活をすれば、一日数千円になります。

 

旅行予算の考え方

一般的な費目別にイメージを掴んでもらい、自分がどのような旅をするかを考えながら組み合わせていけば現実的な予算を立てることができます。

ここからは費目別に物価の状況を見ていきましょう。

なお、説明はわかりやすく日本円で記載していきます。

 

食事代

旅の予算の中でも最もバラつきが出てくるのが食事代でしょう。

ジャカルタの場合は安く済ませようと思えば屋台(カキリマ)で一食100~200円程度で済ませることも可能です。

街中にはカキリマと呼ばれる屋台が数多くある

ただ、衛生面で不安があったり、味付け的にも3食屋台では飽きてしまうこともあるでしょう。

旅行者が衛生的な食事を摂るのであれば、路面のある程度きちんと運営しているレストランで食べるという選択肢もあります。

ただ、歩き回ることのできないジャカルタでは短い滞在期間で路面店ばかりで済ませることはやや難易度が高いかもしれません。

旅行者にとって一番わかりやすく利用しやすいのはショッピングモール内にあるレストランを利用することでしょう。

ショッピングモールでは衛生的な食事を摂れるがそれなりに値段も張る

路面店にしろ、ショッピングモール内にしろ、衛生的なレストランで食事を摂るのであれば一食500~1,000円は見ておいた方がよいでしょう。

特に日系の飲食店だとドリンク込で1,000円強、と日本より高くなる傾向があります。

飲食店で食事を摂った場合は10%のVAT(消費税のようなものです)とお店が独自に設定できるサービスチャージ(通常は5~15%程度)がかかります。食事の際はこれらも鑑みて頭の中で計算しましょう。

また、ジャカルタはその他海外と同じく、食事時の水も有料です。レストランであれば100~200円程度(500ml)、コンビニやスーパーマーケットであれば40-60円程度(1~1.5L)で買えます。

 

酒代

旅先で楽しくお酒を楽しみたいという方も多いでしょう。ただ、残念なことにジャカルタ含めてインドネシアでの酒代は高くつきます。

インドネシア人の9割はムスリムであり、教義上はお酒を飲みません(飲む人もいる)。そのためお酒を飲むのはもっぱら外国人ということで、酒税が高く設定されています。

外国人向けのお店では洗練された雰囲気でお酒を楽しめるが酒代は日本より高い!飲み過ぎには気を付けたい

また、お酒を買える場所も少なく、現在のジャカルタでは大型のスーパーマーケットのみ、となっています(稀だが飲食店で販売している所もあり)。

酒税はアルコール度数に応じて高くなっていきます。

ビールは日本と変わらず、スーパーで買うのであれば1本150~250円程度です。お店で飲む場合はピンキリで、一杯(本)300円から高級な店だと800円程度取る店もあります。

ワインはスーパーマーケットで買える場所もありますが、値段は日本の2~4倍します。お店で飲む場合も同じです。

例えば、日本で1,000円以下で飲めるワインでも、ジャカルタのお店で飲めば3~4,000円は覚悟しなければなりません。

ウィスキーも同じくスーパーマーケットの酒販スペースで買える場所があります。また一部の飲食店でも飲めます。価格はワインと同じ感覚で、日本の2~4倍程度です。

日本酒や焼酎は小売店には流通しておらず、居酒屋や日本食レストランで飲むことになります。3~4倍程度の価格は覚悟しておいた方がよいでしょう。

1回あたり飲みに行った場合にいくらかかるのかは人によるでしょうが、日本と同じ感覚で同じレベル感の食事とお酒を楽しんだ場合に1.5倍の会計は見ておいた方が良いでしょう。

3,000円程度のサービスであれば5,000円。5,000円程度のサービスであれば7,000円くらいはかかります。

 

交通費

旅行中に現地ツアー以外で個別に移動する場合は主にタクシーでの移動になります。バスなどもありますが、安全性と難易度の観点からおすすめはできません。

旅の足となるタクシー。ジャカルタではとにかく頻繁に乗ることになる。

ジャカルタのタクシーの場合は初乗りが60円程度で、小刻みに3円単位でメーターが上がっていきます。

市内に地下鉄がまだないため一般人の足として機能しており、日本のタクシーの感覚と比べると非常に安いです。

近距離の移動であれば一回200~400円程度で、1時間かけて長距離移動したとしても1,000円強の運賃です。

例えば一日中ジャカルタを移動して回った場合、細かくタクシーを使ったとしても2,000円に収まる程度です。

 

現地ツアーやアクティビティ

この項目については何を選ぶかによって大きく変わってきますが、半日程度のアクティビティで5,000円程度、1日単位だと1万円程度が一般的です。

詳しくは現地ツアーを探せるサイトでご確認ください。

▶ジャカルタ観光で現地ツアーを活用する

 

まとめ

ざっと項目別に書いてきました。わかりやすく表にまとめてみます。

食事代 ・安い場合は500円×3食で一日1,500円
・高い場合は1,000円×3食で一日3,000円
(すべて屋台で済ませるなら120円×3食で一日360円)
酒代 ・しっかり食べ飲みするならば一回あたり3,000~6,000円程度
・特別に高い店に行く場合は天井無し
交通費 ・あまり動かなければ一日1,000円以下
・頻繁に動いたとしても一日2,000円程度
現地ツアー&
アクティビティ
・半日で5,000円
・全日で10,000円

どのような旅をするかにもよりますが、特に贅沢をせずに一日を過ごすのであれば一日2~3,000円程度でも楽しめます。

ものすごく現地風に過ごせば1,000円でも可能です。

逆にアクティブに動きまわり、高級レストランなどでお酒も堪能するのであれば一日10,000円かかることもあります。

と、つらつらと相場について書いてきましたが実際はそこまで心配することはありません。

なぜなら、ジャカルタの場合はクレジットカードも使えますし、いざ現金が足りなくなればATMからキャッシングも可能だからです(日本円をわざわざ両替するよりも断然お得だったりします)。

現金は極力少なくしておき、必要に応じて現地でカードを使ったり現地通貨をキャッシングで調達していく方が便利で安全な旅になるでしょう。

クレジットカード活用については別の記事をご参照ください。

▶ジャカルタ観光でキャッシングが両替より便利でお得な理由

ABOUT ME
jakameshi
ジャカルタ飯の主宰です。ジャカルタ在住で奥さんはインドネシア人。生活・仕事・観光・ご飯・国際恋愛…。守備範囲は広いです。最近はYoutubeチャンネル(ジャカメシちゃんねる)も始めました。ぜひチャンネル登録お願いします。
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