2018年3月:2回目の訪問情報を更新しました。続きから読みたい方はこちらをクリックしてください。
ジャカルタは家族連れで行ける娯楽を見つけるのが難しいのですが、「ウナギ釣り」ができるのはご存じでしょうか?
知る人ぞ知るジャカルタのウナギ釣りスポット(正確にはジャカルタではなくボゴール/Bogor)。
最近よく登場するマニアックなK氏からのタレコミで、最近新しい場所へ移動してリニューアルしたということでお誘いいただきウナギを堪能して参りました。
これがまたなかなかに楽しい。ウナギ以外にもてんこ盛り。
子供連れ、ご夫婦に超絶おススメです。リニューアルOPENしたばかりとのことでしたが、ご紹介します。
本記事の目次
ボゴールの南にあるウナギの館
ウナギ三昧と大自然と楽しめる、その名も「うなジュール」。
ジャカルタから南へ車で下ること約2時間。ボゴールの南側に位置するCaringinという自然豊かなエリアに「うなジュール」はあります。
大通りから細道へ入り、地図に沿って移動していくと縦長いこんな感じの区画があります。

なんとも牧歌的な雰囲気で緑が生い茂っています。

さらに奥まで行くと出くわす、この建物が「ウナギの館(勝手に命名しました)」。宿泊施設とレストランが一体になっています。

自然を活用した「夏休みのおじいちゃんの家」的な複合施設
このうなジュール、少し変わっておりましてただのウナギ屋ではありません。また、ウナギを釣れるだけの施設でもない。
ウナギを楽しめるのはもちろん、区画内の自然を活かしてオーガニック野菜や水耕栽培、さらに天然資源の昆虫とも触れ合うことができる施設となっています。
まさに「夏休みのおじいちゃんの家」的な雰囲気で、使い方や楽しみ方は参加者次第。おじさん連中から夫婦、そしてもちろん子供まで楽しめるスポットです。
まだ移転したばかりで「サービス鋭意開発中」とのことでしたが、施設の雰囲気をご紹介します。
ウナギを食える!
なんと言ってもまずはウナギ!
先ほどの「ウナギの館」の一角にはこのような温泉の休憩所のような空間が隣接されています。

メニューは今のところコースのみ。

ウナギの蒲焼き・白焼きコースは280,000 IDR、ウナギのすき焼きコースが330,000 IDRです(双方おでんの食べ放題付き)。
今回は蒲焼きコースをいただいて参りました。
肝焼き

サテアヤムではありません。ウナギの肝です。一番初めに出てくるのがこの肝焼き串。軽い苦みがなんとも言えない美味しさです。
嬉しいことに日本の調味料も完備。ハウスの山椒がありがたい!

骨センベイ

飲んべぇにはたまらない骨センベイ!これはお持ち帰りして酒のつまみにしたいところ。店主によれば丁寧に2度揚げしているとのこと。骨の際にウナギの脂が残っており、食べ始めると止まりません。
頭センベイ

そして骨だけじゃなく、頭(カシラ)もカリッと丁寧に揚げられています。一瞬、魚臭いのでは?と不安を感じましたがそんなこともなく、全然生臭さがありません。
で、温泉の休憩所的な雰囲気の中、うなぎ串とセンベイが集まると当然こうなります。

いやー、まさかインドネシアでウナギに溺れてビールが飲めるとは。ちなみに、アルコールは持ち込みOK。お店でのアルコール販売については現在酒販免許の申請中とのことでした。
蒲焼き

そしてメインの蒲焼き。うな肝とは打って変わってこちらはふっくらとしております。蒲焼が出るタイミングで「ご飯」と「味噌汁」も出てくるので酒と飲んでも良し、食事としていただいても良しです。
おでん

ウナギ以外にも評価が高かったのがおでんの食べ放題。「まかない」的な感じでレストランスペースの端におでんコーナーがあり、男性陣を中心に大人気でした。
ウナギを釣れる!
レストランスペースにはウナギの釣り堀が設置されており、ウナギ釣りを楽しむことができます。

釣り竿も餌も施設側で完備。スタッフさんにお願いし、順番に楽しんでいきます。

これがまた、子供から大人まで一心不乱にハマります。
釣りに目覚めた少年。インドネシアの釣りキチ三平に育て、少年よ。

家族単位でハマる人たち。

狙った獲物はどこまでも追いかける男性。

釣った後はスタッフが釣り針を外してくれます。

ウナギの生命力はさすがで、どれも釣られた後はものすごい勢いで跳ね回ります。これをいただけばスタミナが付くのも納得。
釣り竿レンタル代などの別料金はありませんが、原則「釣ったウナギは買い取りで持ち帰り」となっています。釣った後に店で白焼き調理して真空パックで受け渡し(調理に90分ほどかかるそうです)。キロ(4~5匹)あたりで350,000 IDR、別途真空パック料金が35,000 IDRとのこと。
店内の調理スペースで目の前でさばいて調理してくれます。


ついつい楽しんでしまって釣り過ぎることのないようにご注意ください。
昆虫もお持ち帰り!
持ち帰りできるのはウナギだけではありません。レストラン内にはカブトムシが展示されており、欲しい方は購入可能です。

カブトムシなんてこんな近くで見るのは子供の時以来です。どこから仕入れて来たのか虫かごも常備されているので持ち帰った後の飼育も安心です。
周辺でたくさん摂れるようで、100%天然。カブトムシの価格はASK!!
魚釣りもできる!
ウナギのキャッチ&リリースはできませんが、ウナギ以外の魚であれば釣りだけの体験も可能です。
レストランの外には釣り堀があり、グラメやナマズ、鯉など数種の魚を釣ることができます。

ちなみにこちらの釣りも無料です。太っ腹ですね。
有機農法野菜を生でむしゃり!
エリア内にはこのようなスペースがあります。

これはすべて有機農法での野菜栽培施設。中では複数の野菜が栽培されています。




そして不定期に店主の「体験学習」が開催。ツアーのように栽培ハウスや畑を見学させてもらえます。
写真真ん中の「ぼかしが入っていないおじさん」が店主の田中さん。

野菜はその場で味見OK。田中さんがマヨネーズをくれるので、そのままかじりつきます。
この日は茄子もお土産でいただきました。


味噌汁にしたら最高に美味。茄子フリークとしては溜まりません。
見ているうちに大量に持って帰りたいという方もいるかもしれません。そんな時は店主に相談すれば格安で譲ってくれる気がします(太っ腹なので)。
店舗情報&まとめ
施設のボリュームたっぷりで文章もだいぶ長くなってしまいました。お付き合いいただきありがとうございます。
上記でご紹介した以外にも、「ひんやり冷えた空気の星空キャンプ」や「ミニ動物園や遊園地」、「小魚の足マッサージ」も準備中だそうです。
また、その場で盛り上がって店主がやる気になったのが「温泉」。レストランの雰囲気が温泉の休憩所みたい、という話から「よし!作ろう!」となりました(笑)。これは乞うご期待です。
まさに大自然のポテンシャルは無限大。これからどのような場所に発展していくのかが楽しみです。
施設の利用は2日前までの完全予約制。サービスの内容も常に変化していくはずなので、事前に内容も確認してみるとよいでしょう。
店舗情報 | |
店名 | うなジュール(UNAJOUR) ※運営元はELSA FARM |
所在地 | Jalan Cinagara no.23 Rt02 Rw 05, Curug Kalong – Caringin, Tangkil, Caringin, Bogor, Jawa Barat |
予約連絡先 | ■田中 TEL: +62 821 1227 1337 MAIL: unajour.bogor@gmail.com |
営業時間 | 8:30-20:00 (金曜定休日) |
Web | https://unajour.localinfo.jp/ |
【2018年3月追記】久しぶりに再訪したらすごいことになっていた
久しぶりに友人と再訪してきたので追記しておきます。かれこれ前回の来訪から5ヶ月。久方ぶりの訪問です。
とにかく展開が早すぎる
たかが5ヶ月、されど5ヶ月。
前回は移転したばかりのタイミングでしたので全体的に「開発中」な雰囲気が出ていました。
久しぶりの来訪で驚いたのは「開発が進んでいた」のと当時に「まだ新しくガンガン開発している」ところ。
敷地内の「うなジュール」部分が広がっていましたし、中にはいつのまにやら「遊具」ができていたり、「宿泊施設2号(主に学生向けで安く泊まれるそうな)」が建設されていたり、ちょっとしたシムシティばりに変化が進んでいました。
心なしか「日本の夏感」が強化された外観。

店内にはいつの間にやら「水槽」が設置されていたし、

敷地内にはなぜか「ジャコウネコ」も増えていました。コピルアックの栽培にチャレンジするんだとかしないんだとか。

そして園内では野菜以外にも「キノコ」栽培開始。キノコの元(?)を仕込んでいる様子も見学させてもらいました。

ドクターフィッシュに笑わずに堪えられたら無料
前回訪問時には「構想段階」だったドクターフィッシュ。今回は以前のウナギスペースがドクターフィッシュの水槽に変化(ウナギは少し移動しており釣り堀は顕在)。
こちらはオプションで300円なんだとか。公式サイト上だとRp.50,000。誰かぜひ日本円で払ってみてください。
さらに、今ならなんと「3分間笑わないで堪えられたら無料!」のキャンペーン中です。
撮影のために友人にトライしてもらいました。
が、開始5秒で爆笑。助けを求められました。

たかが魚、と思って侮ってはいけません。ここのドクターフィッシュ、客が絶えないせいでしょうか、想像していたドクターフィッシュよりもでかい。

足に静電気をびりびり流すような感じで筆者も10秒と耐えられませんでした(2分くらいすると慣れてきます)。
最近は「足をドクターフィッシュに預けながら寝る」というリラクゼーションがうなジュールでのちょっとしたトレンドなようです。

マジで掘ってた温泉
前回訪問時に店主と「ここには絶対に温泉がマッチする」と盛り上がり「よし!掘るか!(すでに酔ってた)」となりました。
まさか本気で掘り出すとは思いませんでした。
ジャカルタ近郊にはいくつか温泉地がありますが、ボゴールに新たな温泉湧いてます。
雰囲気は貸し切り家族風呂。
田んぼにいきなり現れる「ゆ」の字。

お風呂の中にはなぜか「サボテン」が置いてあり、個人的にはこれがなかなかいい味出していると思っています。

見える景色が気持ちいい。

温泉は貸し切りで予約制。一人あたりRp.80,000とのことです。完全予約制なので、予約の際に「風呂入りたい」と伝えてください(筆者は伝えるの忘れてました…)。
2回目訪問 まとめ
あいかわらず時の流れがゆっくりで、リラックスできるうなジュール。
最近は合コンが開かれたり、ゴルフ帰りの飲み会が入ったり、青空麻雀大会が開かれたり、と色々な使い方をされているようです。
開発はこれからも鋭意進むようで、「公衆浴場」、「手長海老釣り堀」、「ミニ動物園」も開発予定なんだとか。
そのうちサファリパークとかも作りそうだな、と思わせるくらいパワフルなうなジュールにこれからも期待してしまいますね。
いつのまにか「ライオン」とか飼い出しそうな…。
変化が早すぎて細かいサービスの内容はもはやキャッチアップ不可能です。
詳しくは公式サイトに加え、直接電話で確認してください。