今回は現在日本在住でこれから海外駐在するかもしれない、という方向けの情報です。
このブログにはインドネシア以外に日本からのアクセスも全体の50%くらいあります。その中にはたまに「Kindleは海外で使えるのか?」という検索語で来る方もいます。
筆者はkindleのハードユーザーです。情報を探されている方の一助になるかも、ということで筆者の状況や意見をまとめておきます。
本記事の目次
海外生活におけるKindleの有用性
筆者はジャカルタで生活していますが、ジャカルタに移住する3ヵ月ほど前にKindle Paper Whiteを買いました。
購入した理由としてはいくつかありますが、
- 海外でも定期的に日本のビジネス書を読みたい
- コレクションしている漫画の最新刊をタイムリーに読みたい
- 今後さらに生活圏を変えることになった場合にKindleさえ持っていけばよいので本が邪魔にならない
あたりが主な理由です。
インドネシアをはじめ、東南アジア各国で日本の本は流通しているにはしていますが、まず価格が2~3倍します。また、お望みの新刊を手に入れることはほぼ不可能です。
上記に加え、現地在住の諸先輩方から「日本語の活字が恋しくなる」という話は聞いていたのでKindle購入に踏み切りました。
現在ではKindle無しでの生活は考えられないくらいの存在となっています。
海外で使えるのか?という疑問に対して
インドネシアでは現在無事に使えています。
インドネシアにて約3年生活しており、数十冊の本を購入していますが問題なく使えています。
さらに言えば、インドネシアでKindleを落として壊してしまいましたがインドネシアから日本のサポートセンターに連絡をし、一時帰国に合わせて2代目のKindleを受け取り今でも無事に活用しています(保証期間が過ぎていたので有償でしたが)。
ただし一部では使えなくなる国もある
ネット上の書き込みを見ていると、他国では数冊買った時点で「ブロック」されるケースもあるようです。
筆者のように「日本でKindleを購入し日本のアカウントで登録情報もすべて日本」というケースでも、突然ブロック(新しい本を購入できなくなる)されてしまうケースがあるのだとか。特にアメリカやイギリスなどで「ブロックされた」という情報が散見しています。
なぜ使える国と使えない国があるのだろうか?
ここからは完全に私見です。
「オンラインでの映像見放題サービス(Video On Demand)」と同様に、Kindleで販売される書籍にも著作権の問題もあるのでしょうが、それが問題であれば筆者がずっとトラブルなく使えているのもおかしな話(普通にインドネシアからアクセスしていましたので)。
おそらく「amazon現地法人としての税金問題」が関連しているのではないかな?と感じています。
国をまたぐデジタルコンテンツ販売に対する課税については、販売社の国ではなく購入者の国で課税するのが潮流となっています。よく欧州で「うちの国に会社あるんだからうちの国に税金払えよこの野郎」というニュースが流れていましたよね。
よって当該国の中に支局がある場合はその支局は厳しくユーザーの管理をする必要があります。
そしてamazonが展開するエリアは下記の通り。
日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、オランダ、ブラジル、カナダ、メキシコ、オーストラリア、インド。
インドネシアはじめ東南アジアにはまだamazonは無いのです。もしかしたらこれが理由で今でも自由に使えているのかも?と思いました(間違えていたらごめんなさい)。
自分なりの答えと使い続ける上での注意
インドネシアでKindleは使えますか?という問いに対してはもちろんYesです。実際に使いまくりなので。
ただ、一応他国の情報も鑑みた上で気を付けておきたいことを記載しておきます。
日本で購入し、日本のamazon.co.jpのアカウントで、日本の住所で登録して使う
これが絶対条件かどうかはわかりませんが、無事に使えている筆者の利用環境はこちらなので記載しておきます。
海外で購入したKindleでもamazon.co.jpから問題なく買えたという情報もありましたが、日本語の本を読むなら日本ですべて買って抑えてしまった方が安心でしょう。
冊数制限対策は一応持っておいた方がいいかも
利用できなくなる場合「数冊目から購入できなくなる(通常6冊目からNGになるらしい)」という「冊数制限」がかかるようです。
筆者は今のところ無事ですが(数十冊買っています)、万が一の時のための対策も抑えておいた方が良いでしょう。
基本的には「日本のIPを使って購入することでロックが解除される」ようです。ただ、これも国によって「解決できた」、「解決できなかった」が分かれます。
主なやり方としては下記3つ。
- VPNを利用する
- 日本のPCを遠隔操作して購入
- 信頼できる家族か知人にamazonのアカウント情報を共有して購入してもらう
VPNを利用する
VPN(Virtual Private Network)とは通信者間に仮想的なプライベートネットワークを作る技術のことを指します。この技術を使うと、A地点からB地点のサーバーに接続することであたかもB地点からネットを使っているような環境を作れます。
もっと簡単に説明すると、インドネシアにいながら日本限定の映像コンテンツを見れたり、中国にいながら中国国内ではアクセスが禁止されているFacebookなどのサービスに接続したりできます。
今回の場合は海外にいながら日本国内でKindle購入したように見せかけ、ロックを解除することができるということです。
安定したVPN回線をひとつ持っておくと日本の動画配信サービスを利用できたりもするので便利です。インドネシアは結構「閲覧権限」がかかっているURLも多いのですが、そういう問題も解決します(アダルトサイトじゃない普通のサイトでもたまに見れない時がある)。
別記事でまとめたことがあるのでそちらをご参照ください。
▶海外から月額動画配信サービスを楽しむためにはVPNサービスが必要!セカイVPNをインドネシアから使ってみた
日本のPCを遠隔操作して購入
家が日本に残っていることが前提ですが、ルーターを設置・設定しておけばPCの遠隔操作が可能です。ここでは細かい話は書きません(そこまで専門家ではないので)が、参考になりそうなURLを貼っておきます。
▶海外から日本にある自分のパソコンを操作・中身フォルダを確認する方法(おしえてgoo)
信頼できる家族か知人にamazonのアカウント情報を共有して購入してもら
これは書いたまんまの意味です。ある意味一番簡単ですがある意味一番難しいです。何を買っているか一発でバレてしまいます。
嫁や親よりは、信頼できる義兄弟のような友人の方が良いかもしれませんね。
東南アジアに駐在するなら持っておいて損はないと思います
個人的にはもう手放せないくらい使っているので、海外行こうが行くまいがKindleはおすすめです。海外駐在(特に管轄の現地amazonが無い東南アジア)が決まっているのであればなおさらでしょう。
今のところ筆者は問題なく使えていますし、万が一今後インドネシアでも購入ができなくなったとしても、数百冊の漫画と数十冊のビジネス書を世界中どこにでも持っていけるというのは便利すぎて手放せません(※)。
※本記事で「使える」「使えない」と言っているのはあくまでも「書籍コンテンツを新規で購入する場合」の話です。一度買ってしまったデータはamazonのクラウド上に保存され続け、世界中どこでも問題なくダウンロードできます(すでに自分の所有物なので)。
とは言いつつも、このままインドネシアで使い続けられることを祈っております。キングダムの続きが読めなくなるのは辛いから…。
キンドルはいくつか種類があるのですが、活字や漫画を読むのであればKindle Paper Whiteが良いです。筆者もこれを使っており、タブレット端末よりも画面が紙の質感に近いです。
ただ、筆者は漫画好きなので、もし新しく買うならこっちを買うかもしれません。
漫画作品一式を入れても大丈夫な32GBのストレージ。ちょっと魅力的ですね。確かに大作漫画を読みなおそう!と全巻ダウンロードしなおすと今使っている端末はパンパンになりますね。
さらに漫画の「見開きページ」を表示できる!これ大事。
すでにタブレット端末を持っているという方は、キンドルのアプリをダウンロードすれば読むことができるのでまずそちらで試すのがよいでしょう。大きな画面のスマホでもいけます。目が痛くなるかもしれませんが。
個人としてはもっとKindleの便利さを知る人が増えていけばいいなぁ、と思っております。