インドネシア/ジャカルタの生活や文化

インドネシアのハラル認証付きノンアルコールビール?「Ramoe」が普通に美味い

先日、日本に一時帰国していた時にインドネシア在住経験のある友人とこんな会話がありました。

友人「今日は車なのでノンアルコールビールっす!」

筆者「日本ならではだよね!インドネシアにもあればいいのに。そうすればこういう場も共有しやすいよね」

友人「いやー、そもそも酒飲まない人多いし、需要ないんじゃないですか?ビール飲んだことないと飲む気にならんでしょう。」

筆者「そうだよね~、ははは」

 

 

あった!

 

 

しかもハラル認証付き…

 

 

そして美味い…

 

 

ぶっちゃけ、純粋な飲み物として日本のノンアルビールより美味いかも…

 

ということで筆者は筆をとったのです…これは酒飲みとして流布せねばならぬ…と。

書き始めて思い出したのですが、よく考えたらBintang Beerのゼロアルコールシリーズも先駆者としてあるんですよね。ただ、あれはMUI(インドネシアのハラル認証団体)的にはハラルじゃない!と反応しているので、ハラル認証付きのノンアルコールビール飲料という位置づけは非常に面白い…ということで書きます。

 

インドネシアのノンアルコールビール「Ramoe」

最寄りのAEONで大量に売られていたこちらの商品…その名も「Ramoe」。

見た目は完全にビールを意識しています。

 

店頭にて、

筆者「いや…まさか…ここインドネシアだぜ?」

妻「でもこれビールっぽいよね…」

筆者「たしかに、これホップのイラストだね…」

妻「とりあえず買うしかない…」

 

なんて会話と妻としつつ購入したRamoe。

 

気になって調べてみたところ、ビールをモチーフにしたドリンク…つまりはノンアルコールビールと呼んでも齟齬はないと判断しました。

 

Ramoeのホームページにはこのように記載されています。

RAMOEのコンセプト

Imagine you’re at a party or a gathering.

Your friends are drinking alcohol and laughing around.

The only problem is, you don’t drink alcohol.

And it’s not that you can’t have fun without it, but a glass of

iced tea just doesn’t feel right for this moment.

 

We feel that your choice not to drink alcohol should not

stop you from having fun.

That’s how Ramoe was born. It’s our way

to stand by your right to have fun.

 

筆者乱訳

「パーティーでみんなが酒飲んでたら、アイスティーはちょっと気がひけるじゃない?酒を飲まないことが楽しさに水を差すのもいやだよね。だからRamoeを作ったのです。」

 

日本のノンアルコールビールが生まれた理由は「飲める人が飲めない日(運転してる日とか)に飲むもの」ですが、インドネシアの場合はちょっと違うようですね。

「お酒を飲まない人が場の雰囲気に合わせパーティーをより楽しむための選択肢」といったところでしょうか。

 

うん、こういう選択肢があってもいいのだよ、インドネシアにも。

このコンセプトに激しく同意です。

実際に受け入れられるかどうかはわかりません。でも酒を飲まない人と酒飲みが場を共有できるパーティードリンクがあってもいいな、と、酒飲みとしては思っていました。

 

どんな味?ビールの代替にはならないが飲み物としてかなり美味い

原料表記はこんな感じです。

  • air berkarbonasi 炭酸水
  • gula 砂糖
  • sari buah anggur ブドウジュース
  • perisa sintetik 合成香料
  • pengawet 防腐剤
  • pengatur keasaman 酸度調整剤
  • ekstrak malt barley 大麦麦芽エキス 
  • pewarna alami caramel キャラメル天然着色料
  • pewarna sintetis tartrazineタ ートラジン合成着色料

「ekstrak malt barley 大麦麦芽エキス」。

これが味のポイントになりそうです。

それではいざ試飲。

口に含むとほんのりビールと共通の麦芽の香りがします。

後味はビールとは異なり、ほんのりとしたブドウの甘さが残ります。

ビールというより甘さ控えめのスパークリングワインのような後味です。

 

日本のノンアルコールビールほど、ビールに寄せてはいませんが、これはこれで純粋に飲み物として美味いです。

 

上品な甘さの麦芽&ブドウジュース。

料理の味も邪魔しませんし、普通に飲み物の選択肢としてありだぞ…これは。

 

もちろんハラル認証付き

Ramoeの製造元はPT KREASI MAS INDAHという会社です。

PT KREASI MAS INDAHはビールの製造会社ではなく、ZODAに代表される炭酸飲料を製造している会社ですね。

ということでRamoeはハラル認証付きです。

これはビールの製造会社・製造ラインを使っているとハラル認証は取れないでしょうね。

そしてハラル認証を取るためでしょうが、パッケージには一切「Beer」の文字は含まれていません。

ムスリムのお友達にも自信を持って提供できますね。

 

まとめ

好奇心から飲んでみたRamoeですが、まさに蓋を開けてみれば純粋にうまい大人の麦芽ジュースでした。シャンパングラスとかに入れて飲めば、さらに雰囲気が出るのではないでしょうか?

ノンアルコールビールとしてはビンタンのZEROシリーズがあるんですが、ぶっちゃけあれを飲んでる人ってほとんど見たことがありません。

あれは見た目にも思い切りビンタンビールだし、ハラル認証はついていないので人前での飲みにくさもあるのだと思います。自分自身の納得感もそうですが、周囲の目も気になりますからね。あれを飲める人は、たぶんビンタンビールを飲んじゃう(笑)

その点、Ramoeはハラル認証付きです。一方で缶にこそビールとは記載していませんが、ホームページでは思い切りビール意識した飲料、と打ち出しています。

このドリンクカテゴリーがインドネシアの市場にどのように受け入れられていくのか?酒飲みとしては興味深いところです。

ホームパーティー用に、休肝日用に、少し常備しておいても良いかもしれませんね。

ABOUT ME
jakameshi
ジャカルタ飯の主宰です。ジャカルタ在住で奥さんはインドネシア人。生活・仕事・観光・ご飯・国際恋愛…。守備範囲は広いです。最近はYoutubeチャンネル(ジャカメシちゃんねる)も始めました。ぜひチャンネル登録お願いします。
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