インドネシア/ジャカルタの生活や文化

執筆者: jakameshi

現代インドネシアのポップシーンを飾る歌姫たち

2018/02/01

海外生活は日本と比べるばかりだとネガティブな面ばかりが強調されがちですが、ニュートラルな視点を持つとその国ならではの魅力が見えてきます。

筆者が住むインドネシアにもいくつかの魅力があると思っておりまして、そのうちで筆者が強く感じるのは「音楽」です。

インドネシアは多種多様な民族で構成された多民族国家だから伝統音楽?と思いきや、そうではなく現代音楽のことです。

「いや、そうは言ってもインドネシアってビルボードランキングに入るような洋楽ばっかり、しかも同じ曲を半年くらいあらゆる箇所でかけ続けてるだけでしょ~」と思われたインドネシア在住のあなた。

確かにそういう面もあります。レストランやカフェ、クラブ、などの多くの人が集まる場所だとどうしてもそうなりますよね。

でも、ローカルテレビ番組やコンサートなどではインドネシアならではのポップカルチャーがうごめいています。

筆者が特に素敵だな~、と思うのは女性シンガーたち。いわゆる「歌姫」達です。

今回は個人的嗜好も多々含まれますが、ぜひとも触れてみてほしいインドネシアの歌姫たちをご紹介します。インドネシアの人たちと会話する小ネタとしてもご活用ください。

 

インドネシア人はそもそも超音楽好き

インドネシア人のイメージというのはたくさんありますが、筆者の中で確固たる地位を築いているのは「音楽好き」な国民性です。

「歌姫」からだいぶ離れますが一番最初に持っていたイメージは「メタル国家」、そうヘビーメタルです。

ジョコウィ大統領の「メタル好き」は有名なところで、彼の趣味と探ると、「メガデス」、「メタリカ」、「ナパームデス」など大学のバンドサークルかよ、と突っ込みたくなるようなバンドが飛び出してきます。X JAPAN好きで有名だった小泉純一郎元首相を思い出しますね。今をときめくヘビメタアイドル「ベイビーメタル」に対する意見もジョコウィ氏に聞いてみたいところです。

まぁ冗談はさておき、そう、メタル国家。もちろんそんなことはなく、全員が全員メタル好きなわけではないのですが、音楽好きな性格は至るところで見ることができます。

顕著なのは生演奏の多さ。ショッピングモールやレストランではもちろん、何か小さいイベントがあれば生演奏があります。音楽と生活の距離がとても近いですよね。プレイヤーの演奏技術も非常に安定していて高い。日本だとレストランレベルであればたまに「うーん」と首をかしげるような生演奏もありましたが、インドネシアではいまだにありません。

また、仮に演奏できなくても皆さん歌うのが大好き。良い悪いは置いておいて、まさに時と場所を選ばずみんな好きに歌を歌います。よく見るのは夜に近所の友人たちと集まってギター片手に歌を歌う若人達。他にも、唐突に歌って踊りだす飲食店のスタッフ、バスに飛びのってくる流しの兄ちゃん、などもよくいます。

スマホのカラオケアプリを使う人たちもいます。これがまた女性だけではなく「おっさん」が使っていたりもします。コスの玄関でハウスキーパーファミリーの家長がスマホに向かって大熱唱していたのを見た時には驚愕でした(日に日に上手になってきています)。

とまぁ、音楽と日常がとても近いインドネシア人たち。「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、これだけ愛されているコンテンツなわけですから、なかなかに素敵なものが生まれてくるのもうなづけるのです。

 

おすすめの歌姫たち

今回は「入りとしては最も聞きやすいのではないか」ということで、勝手におススメの女性シンガーをピックアップしてご紹介します。

曲や歌声自体の素晴らしさはもちろん、皆さん有名な方々なので、特にインドネシアの若い世代の人々と会話する際の良い話題にもなってくれるはずです。

 

女性が憧れる女性、ライサ(Raisa Andriana)

写真参照:raisaandriana.com

写真参照:raisaandriana.com

トップバッターは現代インドネシア女子の憧れ、ライサです。

彼女は1990年ジャカルタ生まれで現在26歳。元々はAndateというバンドで活動していましたが、2011年にRaisaとう名でソロデビュー。Serba Salah(何もうまくいかない)という曲を皮切りに、デビュー当初からヒットソングを出していきます。

美しいのは歌声だけではなく、顔立ちも非常に美しい。男性からだけではなく同世代の女性からも人気があり、化粧品や高級アイスクリームなど「現代のインドネシア人女性が憧れる女性」として広告塔に起用されることも少なくありません。というか多いですね。美しいながらも自然な雰囲気が人気の秘密なようです。

以下は2016年7月時点で最新曲のPercayalah(信じてほしい)。男性バラード歌手として有名なAfganとのコラボレーションソングです。

 

オックスフォードに通う才女、マウディアユンダ(Maudy Ayunda)

写真参照:ayobuka.com

写真参照:ayobuka.com

次にご紹介するのは筆者一押しの若手シンガー。

マウディアユンダは1994年ジャカルタ生まれで現在21歳。元々は女優として活動していましたが、出演映画のタイトルソングを歌うなど、歌手としての活動も徐々に積極化していきました。2011年には自身のアルバムを出し、歌手活動を本格化。

今回紹介する中で、筆者が最も好きなのがこのマウディちゃんです。歌声の伸びが素敵なことはもちろん、なんといっても素朴な表情が可愛らしい。最近は化粧品のキャラクターに起用されたりして素朴さを失いつつあるのが残念ではありますが、ナチュラルな美しさを大切に頑張ってほしいところです。

そして彼女を語る時に外せないのが知性。現役のオックスフォード学生で看板学部と呼ばれるPPE(Philosophy, Politics and Economics)を専攻しています。現在も通学中。

歌と演技の才能、頭も良い、そしてナチュラルな可愛さ。相手の気持ちはさておき、筆者がもう少し若ければ結婚したいです。

冗談はさておき、彼女も前述のライザとは違う軸でインドネシア女性若年層の指針となっていくような人でしょう。すでにライターとしての活動も開始しており、政治経済の分野でも注目を集め始めています。若者代表ご意見番的な感じかな?

下記の映像はBy My Side(そばにいて)という曲で、アメリカ在住のシンガーDavid Choiとのコラボレーション。

歌っている姿を見たい方はこちら。

 

音楽エリート、イシャーナ(Isyana Sarasvati)

写真参照:bernyanyi.com

写真参照:bernyanyi.com

1993年、バンドン生まれの現在23歳。彼女はシンガポールの芸術系大学(Nanyang Academy of Fine Arts)とイギリスの音大(Royal College of Music)を卒業しているまさに音楽的エリートです。

子供のころから数々のピアノやエレクトーンの大会で入賞。日本で開催されるヤマハのコンテストにも何度か出ています。歌はもちろん、バイオリンやサックスまで演奏可能というのですからすごい(見たことはありませんが)。

キャリアとしてはまだ短く、知名度が全国区まで上がってきたのは昨年2015年からです。力強い、意思を感じる声が特徴的です。しっかり学校で学んできたということで発声法が違うのかな?

下記の映像は、2015年に大ヒットしたTetap Dalam Jiwa (まだ魂の中に) という曲です。

 

国民的歌手、アグネスモニカ (Agnes Monica)

写真参照:analisisvokalindonesia.wordpress.com

写真参照:analisisvokalindonesia.wordpress.com

最後に紹介するのはまさに現代インドネシアの国民的歌手。アグネスモニカはインドネシアでは知らない人はいない、と称されるほど有名な女性シンガーです。1986年生まれで現在30歳。今回紹介する中では世代がやや上かな?

彼女は非常に長いキャリアを持っており、6歳のころからすでに音楽活動を展開いています。また、歌手活動だけではなく司会業や女優などもこなすマルチタレントの持ち主。女優デビューは13歳だったとか。

10代ですでにインドネシア国内を制した感のあった彼女ですから、当然次のターゲットは世界へ。2005年からアメリカでの活動も開始しています。さらに、世界の美女を決める「The 100 Most Beautiful Faces of 2015」では86位にランクイン。最近は芸能活動以外にもスマートフォンメーカーの大株主になった、など報道もあり、まさにあらゆるものを手に入れたインドネシアンドリームの体現者です。

曲調はもともとしっとりな曲が多く、そちらが人気。最近になって歌い始めたというアップテンポな曲は海外市場を狙ったものらしく、インドネシア人の中では「アグネスの良さが見えなくなっている」という人もいます。

下記の映像はRindu(英語で言うところのmissという意味)という2011年リリースのバラード。

 

まとめ

完全に筆者の独断と偏見ですが、素晴らしい歌声(そして美貌)を持つインドネシアの女性シンガーたちをご紹介しました。

言葉の壁があってなかなか触れる気にならない、という人もいるかもしれませんが、「音」を「楽しむ」と書いて音楽です。まずは歌声やメロディーだけに心を傾けてみるのも良いのではないでしょうか。

また、音楽をきっかけに言葉を学んでいくのもありだと思います(その際は日常会話がすべて甘い響きになるかもしれませんね)。

楽しみ方は人それぞれ、まずはぜひ触れてみてください。

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