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執筆者: jakameshi

ジャカルタでできるゴキブリ対策まとめ~インドネシアでのゴキブリ戦争記録~

2018/02/01

2017年2月に入ってすっかりと記事の更新頻度が下がっていました。主な理由は引っ越し、そしてゴキブリとの戦争です。

今でも殲滅戦が続いていますがこの短期間で得た経験とノウハウを、インドネシア(特にジャカルタ)で同じく悩まれている方々、そしてこれから悩まれる可能性のある方々に向けてまとめて発信します。

今ほど社会貢献意識の高まりを感じたことはありません。筆者はこの記事を書くために今までブログを続けてきたのではないか?とすら感じています。

彼らの写真は出てきませんが、商品に印刷されたイラストなどは出てきます。苦手な方はご注意ください。

臨場感を高めるために経緯も書いていますが、結論だけ知りたい方はこちらをクリックしてください。

 

筆者とゴキブリとの関わり

筆者は日本の北国出身で、人生で初めてゴキブリを見たのは上京した後の19歳です。

「東京にはゴキブリに殺される人もいる」と首都圏の親戚に質の悪い嘘を吹き込まれて育ったせいか、物心ついた頃には「悪魔の化身」のように神格化されていました。

東京でもいつ出会うやもしれない恐怖と共に万全の予防策をしながら生きていました。おかげ様で東京では10年間ほぼゴキブリに悩まされることなく生活をしてきました。

ジャカルタでも今回の部屋まではさして悩まされることもなく生きてきました。きっと運に恵まれたのでしょう。

ところは3部屋目となる今回の部屋は違いました

 

深夜の恐怖体験

当該の部屋は下見の段階では清掃こそされていなかったものの、死骸はもちろん奴らの生きた気配も感じませんでした。

急いでいたこともありその場で即決しすぐに引っ越しを準備しました(海外での引っ越しって緊急度が高い場合がほとんどなんですよね)。

今思えば、筆者の部屋を見る経験…いや、視点が足りなかった。この時の学びは別記事にまとめます。

話を戻しましょう。

引っ越し当日。作業も夕方にかかり始めた頃、1匹、さらに2匹、と人類の生息領域に彼らが進出してきました。まるで夜になり「いつものように夜勤に出かけるかのように」出てくる…。

こちらはパニックになりながらもインドネシア産強烈殺虫スプレーで対抗。この時だけで10匹は行かないものの片手を超える数は殺しました。中には飛び立つツワモノも。

今回の引っ越しはインドネシア人の恋人も一緒ですが、ゴキブリに慣れている彼女と言えども「この部屋はマズいぞ…」と怯え出しました。

G抵抗力ゼロの筆者はもちろん「どうしよう…」と怯えた兔のようになり、我々は唯一の手持ち武器であったインドネシア産強烈殺虫スプレーを片手に寝室へ撤退。

「なんとかしなきゃね」と寝室で話し、とにかくこれ以上出ないことを祈り寝るか、となった瞬間、「◎◎!」と筆者の名を叫ぶ彼女の声が

ふと部屋の角を見るとドアの裏の小さな穴から「ヒョコッ」と奴らが。

さらに1匹だったはずが2匹に。

え?増えた?と筆者も理解できませんでしたが、さらに小さいのが増え、一挙7匹が登場。

この時初めて筆者も理解しました。

「これは世に言うゴキブリハウスだ」と。

この家には我々よりも先に複数世帯が住み着いていたのです。

逃走から闘争へ

恐怖に怯えながらも戦うしかありません。パニックに陥りつつも「退路を塞げ!」と指示を出し(何語で言ったかかも覚えていない)、左右から殺虫スプレーで一家殲滅します。

ゴキブリの巣穴なんて人生で一度も見たこともありませんでしたし、予期もしていません。たかだか5分の戦いでしたが色々な成分が脳で分泌され数十分にも感じました。その辺のホラー映画よりも恐ろしいトラウマ体験です。

ただ、このトラウマ体験が筆者のマインドセットを完全に変えました。

「殺らなければ殺られる」

動物は追い込まれると「戦うか逃げるか」の選択をします。学術的な所で言う「闘争・逃走反応(1929年、ウォルター・B・キャノン発表)」です。

すでに契約も巻いており、二人分の荷物があるためさらなる引っ越しには金銭的にも体力的にも負荷がかかる。内装も気に入っていました。

「なぜ家賃を払っている我々が逃げなければならないんだ、全力を尽くして殲滅する!」

気分的にはもう、某名作の主人公の気持ちです。

引用:「進撃の巨人(作者:諫山創、出版:講談社)」より抜粋
大ファンです。。

まさか自分がエレンとシンパシーを感じることになるとは思いませんでした。

筆者は生まれて初めて彼らと本格的に戦う覚悟を決めました。どちらかが逃走するまで続くハルマゲドンです。

 

ジャカルタにいながら実施したゴキブリ対策

インドネシアはゴキブリが多い割にはゴキブリ対策グッズのレパートリーが非常に少ないです。スーパーマーケットに行くと愕然とします。

建築物の建付けも悪く、年中真夏のインドネシアでは「出るものはしょうがないよね」という感覚なのでこればかりは仕方がない。文化差です。

ゴキブリ大嫌い国家の日本で進化したバルサンやコンバットを持ち込むのが「攻めの対策」としては最高ですが、緊急度が高い場合は間に合いません。さらに、そのような機会を作れない方(帰国予定も知り合いの出張予定も無し)もいるでしょう。

ということで、ジャカルタにいながらも取れる対策を実施した順に記載していきます。

 

穴を塞ぐ→断念

日本語で調べるとすぐに出てくるのですが、ゴキブリを殲滅するための究極施策は「すべての穴を塞いで進入を防ぐ」ことです。

リサーチは筆者の得意とするところ。先人達の情報を参考に進入経路の目星をつけ、ビニールテープとコーキング材を片手にいざ!と進めてみましたが…途中で断念

穴は塞がなければ根絶はできない、とわかりつつも穴が大きすぎ&多すぎてすべては無理です。

日本にいる方のために書きますが、インドネシア建築の品質は日本のそれとは次元が違います。日系が管轄した高級コンドミニアムではわかりませんが、ローカルも住むようなレベルのアパルトメントでは厳しい。

エアコンの付け方など、日本ではクレームレベルの付け方ですがインドネシアでは許容されます(壁を破壊して穴を開けるので、隙間とかありまくり)。


それでも、閉じれる部分は頑張って埋めました。やらないよりはやった方がいいかもしれません。コーキング系のグッズはジャカルタでおなじみのACE HARDWAREに行けば手に入ります。


筆者を茫然自失とさせたのがキッチン下の建付けでした。

あまりにひどいので写真は載せませんが、埋めようが無いほど、シンク下のスペースとキッチン裏スペースが大きく開いてしまっており対処のしようが浮かびませんでした。

キッチンの裏がどうなっているかはわかりませんが、間違いなく「巣」の気配がします。

しかし、どうあがいても塞ぎようが無さそうなため別の方法で出来得る限りの殲滅作戦を走らせました。

 

殺虫チョーク(KAPUR AJAIB)

コンビニでも売ってる薬剤でインドネシアでは非常にポピュラーなゴキブリ対策ではないでしょうか?引っ越し当日に「何か対策を」と思ってコンビニでゲットしました。

使い方としては、ゴキブリ(蟻にも効きます)が入ってきそうなエリアの境目に、このチョークで線を引いておくと嫌がって入ってこないんだとか。

また、ネット上の情報ではこの線を踏んでしまった昆虫は代謝系をやられて死んでしまうそうです(防ぐのか殺すのかどっち?といまだに疑問)。

気休め程度に外部からの接点に線を敷いておきましたが、後日小さなゴキブリの死骸を発見したので多少の効果はあるのかもしれません。

ただ、コンビニの店員も言っていましたが「気休め程度」です(蟻には効くけどゴキブリには気休めとの意見)。

進入経路がここしかない!と判明しているのであれば効果的なのかもしれません。

安い商品なのでやらないよりはやった方が良いとは思います(普通のチョークに見えるのでお子さんがいる場合は要注意)。

 

殺虫スプレー(BAYGON)

今現在悩まされていようがいまいが、必ず家に常備しておきたいのが「人も殺せる」という冗談が出回るくらい強烈な殺虫スプレー「Baygon」です。

ゴキジェットと同じく対面対決用の武器です。これが無いとどうなっていたかを想像するだけでも恐ろしい……。

プシューとかけると10秒程度で動きが止まり、30秒程度で停止します。

相手が逃げ込んだ場合、隙間にかければ外に出てきます。また、知らない相手がいた時も飛び出してくるでしょう。

空中戦でも勝てます(空中戦の場合は人にかけないように注意)。

最初は筆者も恐る恐る戦っていましたが、多数の死線を乗り越えた後は

引用:「進撃の巨人(作者:諫山創、出版:講談社)」より抜粋

のように誇らしささえ覚えるようになりました。出くわした際の勝率は100%です。

ただし、持続的な効果は無いです。忌避剤のように使えるかな?と思い各所に撒いてみましたが、効果は感じませんでした。

有効成分の臭いがかなりキツイので、気になる方は写真と同じ「ラベンダータイプ」を準備すると良いでしょう。討伐後の残り香が多少はマシになります。

ペストコントロール

巣穴事件の直後、真夜中に不動産Agentに相談したところ、対策として手配してくれたのがPest Controlです。

筆者の場合はAgentとの関係値が良いこともあり(彼は筆者が大のゴキブリ嫌いのことを知っている)、費用はオーナー持ちということで大至急Pest Controlを手配してくれました。

費用はわかりませんが、自分で手配することも可能です。

▶5 Recommended Pest Control Services in Jakarta

Agentの迅速な対応により事件の翌日にはペストコントロール特攻野郎Aチームが部屋を来訪。手動ポンプで気圧を加えて「プシュー」と霧を吐き出すタイプのタンクを抱えていました。

「どこですか?」と聞かれたので「全部」と即答し、駆除開始。

巣穴事件の現場から、部屋の仕切りに使われている木材の際、さらには戸棚の裏や下の隙間から、極めつけはキッチンシンク下のスペースまで。

当該業者はシンナー系の臭いが少しする駆除剤を使っており、臭いを気にしていましたが全力でやってもらいました。部屋は多少びしょびしょになりましたが、驚いたゴキブリたちが出てくる出てくる(特に、液剤なので細かい木材の隙間からダニのような奴らがが出てきます)。

業者も「この家めっちゃいるね」という反応でしたが、「この薬で出なくなるから」と自信満々のため少しほっとしました。

しかし、翌日以降も小型から中型タイプの我々に対する攻撃は止まりませんでした。

Agentに無茶を言って再訪してもらい、特に気になるキッチン下、そしてキッチンの裏(油除けのパネルと壁の間とか)を集中的に攻撃。

2回目の当方からの攻撃の後、大々的に数は激減しました。

感覚値ですが攻撃スポットさえ正しければかなりの効果を発揮する、と感じました。

ただ、バルサンのように霧型で攻撃でもしない限りはすべてのゴキブリ殲滅は出来ず…彼らは引き続き微力ながら攻勢を仕掛けてきました

すでに書きましたが、インドネシア建築の場合は穴を完璧に塞ぐなんて無理です。

そうなると目で見える部分と戦う「地上戦」とは別に、広く効果の広がるような「空中戦」を展開しなければなりません。

奴らが住みにくい、奴らにとって劣悪な環境作りをしなければなりません。

 

忌避効果のあるアロマ

昔から人類は「香り」を使って害虫と戦ってきました。人類の宿敵、ゴキブリにも嫌いな臭いがあるそうです。

記事の趣旨から離れるので細かくは記載しませんが、ミント系の香りや消毒系に近い香りが苦手だそうな(※)。

※殺すまでの効果はなく、あくまでも「香りが嫌い」というだけです。

代表的な所でいくと、ユーカリー、ミント、ゼラニウム、クローブ(丁子)など…え?クローブ?

そうです、何を隠そうインドネシアはクローブの代表的な原産国です。

クローブ自体はもちろん、アロマで使うような「精油」も日本より断然安く手に入ります。

早速精油(Essentialと書いてなきゃダメです)を購入してやってみました。


が、効果は正直わかりません

アロマの香りが部屋にやんわりと広がりはするのですが、遠ざけるほどのパワーは無いような気がしました。

アロマを炊くよりも、ティッシュや重曹にオイルを直接含ませる方が強い香りが出ます

ということで、主要出現地と目星をつけているキッチン下戸棚、ガスボンベ設置スぺースにも「アロマティッシュ」を設置しておきました。

それでも出てくる時は出てきますし、朝にキッチン周りで見つかる死体が完全に消えることはありませんでした。

食器棚では見なくなったので超密室、且つ直接出現エリアでなければ多少の効果はあるということなのでしょう。

オイルの仕入れ値は日本の4分の1以下なので、アロマが好きな方は継続的にやっても良いかもしれません。

 

忌避効果のあるドライハーブ

アロマと同時に試してみたのが「ドライハーブ直置き」です。

クローブなぞ、パサールへ行けばなんぼでも安く売っています。

ジャカルタ市内パサールのスパイス屋

大量に買い付け、ティッシュに包んで各所に設置。

参考とならず申し訳ないのですがこれもアロマと同じく決定的な効果は感じませんでした

ただ、日本で買うよりもとにかく安い。安いのでやらないよりはやった方が良いでしょう。ステーキなど焼く時にもハーブとして活躍しますし。

ちなみにクローブはインドネシア語で「cengkeh(チェンケェ)」です。

 

自家製ホウ酸団子

ゴキブリ大嫌い大国、日本の情報を調べていると、素人もプロも勧めるのが「ホウ酸団子」です。

そう、筆者もインドネシア駐在員に対するお土産として推薦している「コンバット」などの商品、つまり毒餌の一種です。

ホウ酸団子のメカニズムは化学的に解明されていないそうですが、神経系にダメージを与えて水分を吸収できなくするのだそうな。そして水を追い求めて水場で死ぬそうです。

よくできているのは、遅効性による2次的効果

ホウ酸を摂取したゴキブリはすぐには死なず、巣に帰って死んだり、巣に戻る途中糞をしたりします。その死体や糞を食べた残りの奴らも死にます。また、効果は持続性があるので卵だった奴らも孵化した後に食べて死ぬそうです(赤ちゃんは主に糞を食べて育つんだとか)。

喉から手が出るほどホウ酸団子が欲しくなりましたが、あいにく日本へ帰国予定はなし、友人や同僚のジャカルタ訪問も1ヶ月先。

これは自家製で作るしかない。

ちなみに、ホウ酸は英語では「Boric Acid」で、インドネシア語では「Asam borat」です。

探しに探しましたがパパヤスーパはもちろん、ACE HARDWAREでも扱い無し。大手薬局でも無し。パサールでも扱い無し。

途方に暮れて最後の綱でネットで探してみたところ、なんとTOKOPEDIAで業者がキロ単位で分けてくれるとのこと(tokopediaでboric acidと検索すれば出てきます)

届いたのがコレ。


玉ねぎ、ジャガイモ、小麦粉、牛乳、砂糖、ホウ酸を混ぜてこねて、完成!細かい作り方は”ホウ酸””作り方”などで検索してください。


まさか人生初の自家製ホウ酸団子をインドネシアで作ることになるとは思いませんでした。

効果が出るまで時間がかかるとのことでしたが、生きている奴らの出現率が数日でかなり下がりました

死体で見つかる奴は乾燥していたのでトラップに引っかかったのでしょう

これはかなり効きそう。やるべき対策です。

 

最後に

日本へ帰れなくとも、日本からの支援が無くとも、インドネシア国内でできるであろうゴキブリ対策を並べてきました。

多数の情報を調べて実践した感想ですが、完全な対策など存在しなく複数を組み合わせなければなりません

体感値として効くなぁと感じたのは「ペストコントロール」と「自家製ホウ酸団子」です。悩まれている方がいたらぜひトライしてみてください。

しかしながら、ここまで書いておいてひどい話なのですがつい先日急遽一時帰国する用事ができ、「アースレッド(燻煙材)」と「ブラックキャップ(毒餌)」を持ち込めました(バルサンとコンバットは無かった…)。

早速アースレッドを使ってみたところ、さすがに日本で鍛えられた商品だけあり隅々まで効きます。まだ数匹出てきました。

燻煙材二回焚き+プロメーカー産毒餌が最強の対策なのでしょう。燻煙材のリーチに人間が対応するペストコントロールは勝てません。

すでに毒餌も設置しました。2週間後にまた焚き、毒餌を再設置します。

それでもまだ出てくるようならこの戦争は我々人間側の負けです。

最後までお読みいただきありがとうございました。一人でも悩める同胞が、この記事で多少なりとも救われれば光栄です。

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