仕事・駐在・出張 インドネシア/ジャカルタの生活や文化

執筆者: jakameshi

インドネシアのマナーやタブー、最低限覚えておきたい10のこと

インドネシアは多種多様な民族、そして宗教が入り乱れる多様性に富んだ国です。

そのため、インドネシアでは各地域や宗教ごとのルールが非常に多く存在します。

本当に多すぎて数年住んだ今でも「え!そうだったの?」と驚かされることも。

しかし、実際一気に全部覚えるなんて不可能ですし、住んでいると「最低限押さえておけば良いライン」も見えてきます。

この記事ではこれからインドネシア(特にジャカルタ)で生活する人、働く人に向けて最低限押さえておきたいインドネシアのマナーやタブーをサクッとご紹介します。

 

頭を触らない

相手が大人でも子供でも、インドネシアでは気軽に相手の頭に触れない方がベターです。

ヒンドゥー教では頭は神聖なものですし、イスラム教でも子供の頭を撫でると成長が止まる、的な考え方があります。

もちろん人によって気にする濃淡は異なりますが、インドネシアでは相手の頭には無暗に触らない、としておいた方が安全です。インドネシア、と言うより東南アジア全体の傾向な気もします。

 

腰に手を当てて話さない(ネガティブジェスチャーを避ける)

インドネシアでは「腰に手を当てて話す」と怒っているという印象を強く与えます。

「腕を組んで話す」のも相手を下に見ているように取られる場合があるのであまり好ましくありません。また、相手に指をさして話すのも好まれません(これは日本でも同じだと思いますが)。

インドネシア人はこのように感情を表に出して話す人をあまりよく思いません。嘘でも本当でも、大人は感情を出さずにクールに話すことが好まれます。

一方、「感情を出さないのが美学」といわれる反面、当のインドネシア人たちは非常に感情量多い人たちだったりします。カジュアルな場ではジェスチャーしまくりだったり、断食中は空腹で苛立ったりもしますが、ここではあまり触れません。

とりあえずビジネスなどの公式な場ではジェスチャーに気をつけておいた方が無難です。

 

左手は不浄のもの

インドネシアでは広く左手は不浄のものとされます。

用を足した後、左手を使ってお尻を洗うことに由来すると言われています。

握手はもちろん、物やお金を渡す時も左手をポイっと出してはいけませんのでご注意を。

これは「気を使い過ぎて損をすることは無いマナー」です。

 

叱るときは人影で

インドネシア人は人前で怒られることを好みません。「子供の頃から叱られ慣れてない」という理由もありますし、文化的にも「侮辱された」と捉えられます。

人前で叱られたことを逆恨みして報復、なんて話も聞きます。

また、叱った方も「あー、この人自分の感情コントロールできないんだ。みっともない人だなぁ」と周囲からの株を落とします。

オフィスなどで人を怒らねばならぬ時は、こっそり裏に呼びつけてから行うようにしてください。

さもなくば、インドネシア名物の黒魔術をかけられますよ。

▶実話!?インドネシアの世にも奇妙な黒魔術3選

 

宗教✖️食べ物

インドネシアで生活をするとみんなでご飯を食べることもあります。その際には最低限宗教ごとのルールを把握しておかねばなりません。

これも細かーくするとキリがなく、四つ足はダメとか血がダメとか殺し方がダメとか色々出てきます。

ですので最低限、

  • イスラム教は酒と豚はダメ
  • ヒンドゥー教は牛がダメ

だけ覚えておいてください。

食べ物のルールと言うと、ムスリムを取り巻くハラール(食べていいもの)やハラーム(食べちゃダメなもの)などが気になりますがヒンドゥー教の牛もかなり厳格なルールなので気を付けてください。ジャカルタにはけっこうヒンドゥー教の人もいます。

 

誕生日はおごる側

嬉しい楽しい誕生日。日本だとハッピーバースデー!とご馳走してもらえますがインドネシアは逆です。

ゴルフのホールインワンと同じで、めでたい方が周囲に振舞います。

誕生日は奢られる側ではなく、奢る側だということを忘れずに。

外国人が多いジャカルタだと例外的な場合もありますが、原則論は覚えておきましょう。

蛇足ですが誕生日のお祝いメッセージは早すぎても遅すぎてもダメです。誕生日のその日に言うことに意義があります。

インドネシア人同士ではまさしくドリカムの歌のように「午前零時を過ぎたら一番に伝えよう」な世界。しかもサプライズ至上主義

AM0時に寝てる所をたたき起こされてサプライズ、なんてこともありますのでご注意を。

 

断食以外にも各宗教の重大行事を理解しておく

いくつかの宗教が共存するインドネシアでは宗教行事や関連する祝日もたくさん。

各々が他宗教を尊重しながら生活をしています(最近は政治と宗教の問題がありますがここでは触れません)。

細かく暗記する必要はありません。周囲と安定した関係を築くために最低限宗教ごとに関連する行事の存在を把握しておけば十分です。

ざーっと、こういうものがあるんだ、と覚えておいてください。

  • イスラム教はラマダーン(断食期間)、レバラン(断食明けの大祭)、犠牲祭、ムハンマド昇天祭
  • キリスト教はクリスマス、イースター、キリスト昇天祭
  • ヒンドゥー教はニュピ(ヒンドゥーの正月)
  • 仏教はワイサック(仏陀生誕祭)
  • 宗教とは別ですが、華僑はイムレック(旧正月)

インドネシアに住んでいると最大人口を誇るイスラム教のラマダーンやレバラン、に意識が行きがちですが、他宗教の人にとってレバランなどはただの連休に過ぎません。

 

祝祭日についてはこちらのページをご参照ください。

▶インドネシアの祝祭日(インドネシア共和国観光省)

ラマダーン(断食期間)についてはこちらのページをご参照ください。

▶これだけは知っておこう!ラマダーン(断食月)って何?

 

例えば、クリスチャンにとってはクリスマスの方が大切で、レバランで休みを取るよりもクリスマスにきちんと休んで家族と過ごす方が大事、という価値観を持っています。

中にはレバランボーナスをクリスマスに取っておいてくれ、という従業員もいました。チーム運営にもバランス感覚が必要です。

 

外食でも基本は一人一品、食べた分払い(金持ちは除く)

日本だとご飯に行けば割り勘になることが多いですが、インドネシアでは食べた分だけ払うという場合が多いです。

会社やプロジェクトの仲間でご飯を食べに行く場合も、日本のように飲み会で割り勘!!という雰囲気ではなくあくまでご飯会。

居酒屋やダイニングバーに行っても各々ラーメン!カレー!ナシゴレン!といきなり締めに入ります。

金持ち華僑たちだと誘った人が払う的な文化がありますし、ビジネスシーンでも誘った方が払います。

が、「友人や知人関係の場合は食べた分だけ払うのが一般的」という原則論は覚えておいた方が良いでしょう。

 

お祈りは全てに優先する

ムスリムの人たちは一日に5回のお祈りをします。これは私見ですが、敬虔なムスリムの方々は「生きるために祈る」というよりも「祈るために生きる」ような感覚を持っている印象を受けます。

祈りは何よりも優先されます。

生きていれば仕事をしなければならないので、必要に応じてお祈りの時間をずらすなど多少の融通は効かせてくれます。一方、我々側もできるだけお祈りが潤滑にできるように気を配る必要があります。

仮に忙しい中でも、どうしてもお祈りに行かねばならない、という場合は快く送り出せるような感覚を持っておきたいものです。

また、断食期間中、その日の断食明けに一斉にご飯を食べる「ブカプアサ」も彼らにとっては非常に大切な時間なので尊重しなければなりません。

これらの習慣を軽んじたばかりに現場から疎まれ、追い込まれてしまった日本人管理職を数名知っています…。

 

インドネシアのビジネスは基本前払いが多い

日本のB2Bは納品後の後払いが常識ですが、インドネシアは逆です。「半金前払い、納品後2週間以内に残金支払」などが普通で、「100%前払い」も決して珍しくありません。

日本の本社や取引先が後払いだからといって、インドネシアで周囲に完全後払いを押し付けるのはあまりよろしくありません。著しくパートナーやベンダーのモチベ―ションを下げます。

もちろんビジネス的には「前入り後出し」のキャッシュフローが健全ですが、どこまで日本式を押し通すのかはバランスを取る必要があります。

 

まとめ

基本的にインドネシアの人たちは優しいので、外国人が多少間違えたことをしても声を荒げて怒る、なんてことはほとんどありません。

それはそれで怖いことで、知らず知らずのうちに自分の株が下がっている場合もあるでしょう。

異国で働かせてもらう身としては、最低限のマナーや規範などはこちらから把握しておきたいものです。

なお、ここに書いたことはあくまでジャカルタで生活している経験から書いたものです。地方へ行くとムスリム色が強いエリアやクリスチャン色もあります。その辺りは柔軟に対応してください。

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