先日こんなツイートのやりとりがありました。
ラマダンの時期になるとあの曲が頭をめぐる…#在住2年目からわかる
— jakameshi@ジャカルタブログ運営 (@jakameshi) May 6, 2019
歌えます………..
— (仮)じゃかるたナウ(3784日でジャカルタ卒業) (@0708Katsumi) May 6, 2019
そういえば口ずさめる割には歌い手のことよく知らないなぁ…と思い気になって調べてみたら興味深かったのでここにお伝えします。
ラマダンになるとどこからともなく聞こえてくるあの歌声…
ラマダンの時期になるとジャカルタのスーパーマーケットなどで頻繁に聞こえてくるこの曲。
ラマダーン、ラマダーン♪と独特のメロディと透き通った声が印象的で耳に残りますよね。
アァ、今年もこの時期が来たなぁ
と季節感の少ないジャカルタで時の巡りを感じさせてくれます(毎年タイミングは変わりますが)。
あまりにもジャカルタ中で聞こえ来るので、てっきりインドネシア人アーティストの歌なのかと思ったら、なんと違いました。
イスラムの伝統とR&Bの融合を目指すMaher Zainさん
歌い手はMaher Zain(マヘル・ザイン)さんというレバノン系スウェーデン人のミュージシャン兼プロデューサー。
もともとレバノンで生まれ育った後、8歳でスウェーデンに移住。
航空学の学士を修めた後、音楽の世界に本格的に足を踏み入れたそうです。
その後知人プロデューサーとともに活動の軸足をアメリカへ移し自身もプロデューサー活動を展開。
そして再びスウェーデンへ戻った後、R&Bとイスラムの伝統を交えた音楽を歌っていくことを決意。
満を持して2009年に発表したデビューアルバム、Thank you Allah がSocial Media を通じて大ヒット。
特にインドネシアとマレーシアで名実ともに大成功を収めたそうです。
ちなみにこの年からラマダンの時期にあの曲が流れるようになったそうです。
今でも毎年流れていることから、当時の成功ぶりが伺えますよね。
マヘル・ザインさんは現在でもイスラム圏、および英語圏ムスリム若年層から強い支持を得ているそうです。
何気なく聞き逃していたあの曲…
R&Bを通ってから自分のルーツへ立ち戻った、というユニークな歌い手のストーリーがあったんですね!
そういった話を知ってから聴くと、また違った味わいが出てきませんか?
レバノン系スウェディッシュミュージシャンのマヘル・ザインさん。
日本に住んでるとなかなか耳に入ってこない話題ですが、インドネシアと関わっているならば知っておいて損はない人物かもしれませんね。