ジャカルタに慣れ過ぎた、現地化しすぎた私たち10選
2018/02/01

一年ほど前に「現地化」をテーマとした記事を書きました。
当時は自分自身も含めながらも、どちらかというと「出会った人々」を軸にお伝えしました。
今回久々に国外出張や一時帰国が重なり、自分自身の変化を強く感じるシーンがいくつかありました。
せっかくなので切り口を「現地化しすぎた”私たち”」、と一人称に切り替えてまとめてみます。
数年住んでいる方にはすべからく当てはまるのではないでしょうか…。
本記事の目次
シンガポールに行くと謎の不安を感じる
ジャカルタに住んでいれば何かとシンガポールに行く機会が多くなります。
ジャカルタ生活開始初期こそ、シンガポールに行って「あ~、街が綺麗!先進国ってやっぱり住みやすいよね~」なんて思っていましたが、長くジャカルタに住んでいると逆にシンガポールの先進さに対して言いようのない不安に襲われます。
あまりにジャカルタの雑多な喧騒に慣れてしまっているので、「整然」としすぎた外国にいると逆に落ち着かない…。
日本だとさすがに母国なので大丈夫なんですけどね。
英語が通じるのでコミュニケーションはシンガポールの方が取れるはずですが、なぜか「有事の時にもなんとかなるだろ」感覚がジャカルタよりも薄れるのがこれまた不思議ですね。
思わずサトゥオランが出る
さすがに日本ではないのですが、シンガポールやマレーシアあたりだと飲食店で「何人?」と聞かれた際に、それこそオートマティスで「サトゥオラン」が出てしまいます。
語学で言えば「考えずに出る」という理想の状態ですが、癖が抜けないとなかなか困ることもあります。
「友達があとから来ます」の時もフレンズじゃなくてトゥマンが出てしまったり…。この状況は多くの方が当てはまるのではないでしょうか。
季節の変わり目の服が無くなる
ここからは日本一時帰国編。
先日一年ぶりくらいに東京出張したのですが、季節はまさに夏から秋への変わり目でした。天気予報を見ると日中は20度半ば超えですが夜は20度下回る、ような微妙な気候。
南国に長くいると「季節の変わり目スキル」がゼロになります。「去年何着てたっけ?」レベルではなく「変わり目って何だっけ?」のレベルまで落ち込みます。
年中夏でバティックばかり着ているからしょうがないっちゃしょうがない。
これからインドネシアに来て長く住まわれる方は「季節の変わり目セット」をどこかにパッキングしてストックしておくことをおすすめします。
訪日外国人用の通関申告書を渡される
これはあるあるです。
なんでしょうか。見た目は日本風に気を付けていても雰囲気が違うのか、見た目(髪型とか)がそもそも日本風に戻せないほど乖離が出てしまっているのか…。
隣に座っている日本人旅行客や出張客には日本語版が渡るのに、筆者にはもうほぼ確実に外国人用が渡されます。
渋谷で迷子になる
しばらく戻らないと土地勘というものはなくなるものです。
東京で働いていた頃は毎日乗り換えていた渋谷駅。
エリアネタで恐縮ですが、宮益坂に出ようとして道玄坂に出てしまいました。。。
人の記憶なんて頼りにならないですね。
日本でタクシードアを開けようとして怒られる
インドネシアだけではなく海外在住あるあるかもしれません。
ついついタクシードアを自分で開けようとしてしまい「御客さん、危ないよ!」と言われてしまいました。
日本にいた時の10倍くらいはインドネシアでタクシーに乗っているので、自分でドアを開けることに完全に慣れてしまいました。
ただ、女性や目上の方と乗る時は英国紳士のように自分でドアを開けてあげる、ということができるようになったのはかなりプラスポイント!
尻シャワーが恋しくなる
日本のウォッシュレットは確かに素晴らしい…確かに素晴らしいのですが水圧が弱い!
優しさと丁寧さが裏目に出てしまい「やり切った感」が足りないのです。と感じているのは筆者だけではないはずです。
インドネシアの尻シャワーは全体的に強力で、洗浄力が素晴らしいです。慣れてしまうと日本で物足りなさを感じます。
話少し戻りますが、シンガポールの場合なぜかトイレに尻系洗浄設備が何もないことが多いです。ウォッシュレットも尻シャワーも無い。ぶっきらぼうに紙が設置されているだけ、と。
街は綺麗でも尻を綺麗にできないのはちと辛いです。お尻発展途上国ですね。
セルフサービスできない
インドネシアの場合はファストフードと言えどもほとんどの場合店員さんが全部片付けてくれます。
日本の場合は逆にセルフサービスが非常に多い。お客さんが協力して店舗負担を軽減し、その分商品単価も下がる。非常に素晴らしいシステムです。
ただ、どうしても片づけ忘れちゃうんですよね。ついつい座席にトレーを残したまま立ち去ろうとして連れに注意されたり…というのはきっと筆者だけではないでしょう。
西洋人にインドネシア語で話しかける
海外に住んでいる気配を感じ取られるのか、日本へ行くとかなりの頻度で外国人に頼られます。
先日も、難解な東京の路線図を前に悩める西洋人に出会いました。
困り果てた顔で
「Do you speak English?」
とたずねて来たのですが思わず出たのが
「Ya, bisa ya」
西洋人をさらに困らせてしまいました。
外国語と想起された時に、英語よりもインドネシア語の方が先に来ちゃうんでしょうね。これまたオートマティスでどうしようもない。
少し歩くと地獄の筋肉痛
これが本当に辛い。色々な意味で辛い。体力的にも精神的にもダメージがでかいです。
ジャカルタにしばらく住んだ後、東京出張に行くと2日目に激しい筋肉痛に襲われます。東京はとにかく歩きますから。
前回の出張に至っては、筋肉痛どころか「足の裏」が痛くなりました…。よく芸能人が24時間マラソンで「足の裏が痛い…」とやっていますが、アレです。
極度の歩行不足だと、24時間マラソンどころか数時間歩いただけで足にダメージが来てしまうのです。
あの足の裏の痛みは本当に辛い…。
日本へ帰国して歩き回るたび、毎回生物としての危機を感じます。野生だと一瞬で狩られてしまいますね。
ジャカルタ生活は本当~~に歩きません。歩かないからこそ日々のちょっとした運動が大切ですね。
最後に
普段何気なく過ごしていても、一歩インドネシアを出ると自分の中の変化に気づきます。
その国で生活していくにはいいことですが、歩いただけで筋肉痛とかはなんとかしないと本当にまずいですね。
この記事を書いた人

- ジャカルタ飯の主宰です。生活・仕事・観光・ご飯、ほぼ全ての記事を書いています。
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