日記・雑談

執筆者: jakameshi

ストレスに行き詰まったら読んでほしい、ブッダに教わる原始仏教

2018/02/01

本ブログでは書評はあまり書かないのですが今回は書評です。

人間生きていればどうしてもストレスが溜まることがあります。

筆者はあまりストレスを溜めない方と言われます。また、自分で言うのもアレですが気も長い方で他人に対して滅多なことでは怒りません。

それでもたまに負のスパイラルに陥ることがあります。だって…人間だもの。

最近よく考えるのは、自分自身に対するコントロールの難しさ。人に対する感情はコントロールできても、自分に矛先が向くとなかなかコントロールできないなぁ、と齢30半ばになって強く感じます。

そして自分のコントロールができないと、他人に強く当たってしまうこともあります。小さなことでもイラッとしてしまい、結果物事がうまく回らなくなる。

「感情的になると大概のことはうまくいかない」とわかっていてもなってしまう自分にさらに感情的になってしまったり。

仕事にしろ、家族にしろ、恋愛にしろ、友情にしろ、潤滑に進めるためには自分の心が平穏であることがまず何よりも重要です。

今回はそんな自分、そしてストレスとの向き合い方、その解決方法について書かれた一冊の本をご紹介します。

 

駐在だろうが自営だろうが海外での仕事はストレスが溜まる時もある

筆者はインドネシアのジャカルタで働いています。現状はサラリーマンではないので駐在員というわけではありません。しかし日本との仕事も多いので共通する部分は多いでしょう。

インドネシアだから、ということは言うつもりはありません。ただ海外で仕事をしているとどうしてもストレスに追い込まれる時があります。日本よりは少ないかもしれませんが、海外にもストレスに繋がるトリガー(引き金)は意外に多いんです。

1)日本とは異なる商習慣によるストレス

2)文化も性格も大きく異なるパートナーやスタッフとのコミュニケーション

3)日本とインドネシアの企業文化差による板挟み

などがあります。

 

極限状態で出会った一冊の本

もちろん長く住めば慣れてはくるのですが、3)の「板挟み」については長く住めば住むほどストレス負荷が大きくなっている気がしていました。

日本と関わっているので避けられないし、自分も元々日本人なので日本側の気持ちも理解はできますが、どうしても現地と日本には「ままならない差」があります。「どちらが正しい正しくない」というわけではなく、とにかく差があるのです。

主題からずれるので細かくは話しませんが、そんなこんなでしばらくぶりに「これはまずい」と自分でも気づくレベルまでストレスが溜まっていました。

朝起きたら胃酸が逆流してきたり、関係者が夢にまで出て来たり、睡眠が浅くなったり、そして人に強く当たってしまったり…。

日本でも何度か経験しているので感じたのですが、これは「極限状態」の手前だな、と。放置するとメンタルに支障が出る可能性あり。

そこまではわかっていたのですが、日本のように話を聞いてくれる「旧友」などはいません(旧友に酒を酌み交わしてもらうのがストレス解消だったので)。

どうしたもんか…と、気づいたら寝る前にスマフォで「ストレス」とか検索してしまうほどの事態。ただ、そこで一冊の本と出会いました。

 反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

「反応しない練習」というタイトルで、薙龍瞬(くさなぎりゅうしゅん)さんというフリーの宗教家の方が書いた本です。

宗教家というので最初は筆者も「ん?(やや警戒)」と思ったのですが、仏教の話というよりはブッダの教えをどのように生活に取り入れていくか、という実践本です。

 

2つの動機

読みたいなと思った動機は2つあります。

 

客観的アドバイスが欲しい

1つめは客観的なアドバイスが欲しかったこと。

「あらゆる悩みが消えていく」なんて書いていたもので、サプリメント的に読んでみたくなりました。

普段はこの手の本はほとんど読まないのですが、相当弱っていたのでしょう。

 

仏教徒だからブッダをもう少し知っておいてもいいかな

2つめの理由はインドネシア在住ならでは、かもしれません。仏教についてもう少し知っておいてもいいかも、と感じていたからです。

インドネシアは宗教を重んじる国で、国民は必ず何かしらの宗教を信仰しなければなりません。たまに無宗教だ!という人もいますが、多くは宗教とともに生活をしています(インドネシアでは無宗教は原則的にご法度)。

仏教徒も例にもれず敬虔な方が多い。

今でも覚えているのは最初にジャカルタへ降り立った際のこと。携帯電話売り場で仏教徒の若者と仲良くなり、聞かれたのは「お前も仏教か、お前、ブッダは好きか?」という質問。

「ブッダは好きか?」なんて人生で初めて聞かれました。その際は適当に「まぁ好き…かもなぁ」と日本人らしい返答をしました。

その若者は「そうか、俺も好きだぜ!」と言っていましたね。

筆者も一応聞かれれば仏教徒と名乗っていますが、創始者のブッダのことなんて手塚治虫の「ブッダ」でしか読んだことがありません(名作です)。

インドネシアで生活していると、何かこう…宗教とは何なんだろう?という興味みたいなものが広がります。

本書は「原始仏教」と呼ばれる俗世に広まっていく前の純粋な「考え方」みたいなものを書いているということだったので、「一度はこういう本を読んでみてもよいか」という気持ちもありました。

 

実践は難しいが読んでよかった

結論、たまたま出会った本ではありましたが目から鱗的な内容もありました。読むべきタイミングで読んでよかった。

あまり細かい内容を書くとネタバレ的になってしまいますが、さわりだけご紹介します。

 

苦悩の原因とはついつい心が反応している状態である

ストレスとは心が反射的に「反応」してしまっている状態であり、原因を客観的に認識していくことがストレスから解放されるための第一歩。

人間には様々な欲がありますが、中でも悩ましいのは「承認欲」。ついつい他者と自分を比較することで自分の中に怒りや劣等感が生まれてしまう。

他にもいくつかの欲があるのですが、その「欲」が反応している状態はだいたい「貪欲」「怒り」「妄想」の3つに大別されます。

 

貪欲

貪欲とは「欲しがること」で「優位に立ちたい」や「認めてほしい」という気持ちです。もう承認欲求そのままですね。

が、そううまくいかないことも多いので「そもそも自分の思い通りにいかないことは多い」と認識するべし。

 

怒り

怒りとは…これが海外で働く筆者にとっては一番大きかったのですが、怒りとは「相手に対する期待値とのギャップ」。なんでこいつはわかってくれないんだ!とか、動かないんだ!とか、そういう気持ちです。

原始仏教では「そもそも自分と相手なんて違う生き物なんだから、ソリが合わなくて当然なんだよ」と考えるそうです。

 

妄想

妄想とは、まさに書いて字のごとく妄想です。ポジティブな妄想は行動のモチベーションにもなりますが、時として現実とのギャップに悩むこともある。

また、ネガティブモードに入ってしまい、「このままだとやばい」、「うまくいかないのでは…」といらぬイメージを描いてしまうこともある。

この妄想については「自分の心の中で勝手に生み出してしまった世界」と理解していくことで払拭していきます。

 

ストレスと向き合うのではなく、無駄なストレスを感じない

本書には様々な実践法(心の持ち方からエクササイズ的なものまで)が書いていますが、全部書くのもNGだと思いますので詳細は割愛します。

ブッダ的な考えを簡略化するならば「いちいち全部向き合うと消耗してしまうので、ストレスを合理的にとらえ、無駄なものは考えない(反応しない)」ということです。

ストレスを反射的なものと捉え、「結局お前の心の中で怒っていることで、本当にそこまで悩む必要があるのか?」と問うてみます。

 

人生には苦痛が伴うからこそ合理的になってみる

そういえば、手塚治虫のブッダでも書いていた気がしますが、仏教の根っこには「人生とはそもそも苦痛なのだ」という考え方があります。

こうやって書いてしますと、なんだか仏教は超ネガティブな感じになりますが「だから諦めろ」という話でもありません。

ブッダも悩み悩んだ挙句「人生とは苦痛を伴うからこそ苦痛を正面から受けないで合理的に処理してこうよ」という結論に至ったのでしょうね。

読んだ結論ですが、ブッダとは「哲学者」だったのかな、と感じました。

現代でこそ様々な宗派が生まれ宗派同士のあーだこーだがありますが、いち仏教徒としても少しスッキリした気がします。

ただ、この本の内容、書いてあることは理論としては理解できますが実践となると非常に難しい。

でも、書いてある内容には深く納得したので何度か読みなおしつつ取り入れてみようと思います。

本書評が同じく海外駐在や仕事で悩む方の少しでもご参考となればこれ幸いです。

 

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