世界的にコロナは止まるどころか加速しています…。まるで映画の中の世界にいるようです。インドネシアでは毎日100名単位でコロナ陽性が見つかっています。
東京オリンピックも延期が決まり、日本でもついに本格的な自粛要請が始まりました。
和牛券問題や休業補償の問題など様々ありますが、どうか我が母国でも犠牲者を最小にするための最善の努力をしていただけますよう願ってやみません。
とりあえずK1生観戦はやめよう。観戦会場が感染会場になるよ。
ここ(インドネシア)からだと日本の様子がいまいち入ってこないので心配です。
逆に日本にいる方にはインドネシアの様子もなかなかわからないでしょう。
ということで、あまり需要がないかもしれませんが雑記として書いておこうかなと思います。
インドネシア政府の動きや、各都市の状況(各都市が政府の方針を無視して封鎖し始めていること)などはマスメディアを通じてバンバン流れています。
ここでは少し「ニュースでは伝わりにくいジャカルタの街の状況」について書いておきたいと思います。ジャカルタ以外の街の状況はまったくわからないので触れません。あと、筆者の目を通して見た世界なので多少は偏っていると思います。
本記事の目次
ローカルでは自宅からのリモートワークが増えている
まず大きな変化ですが、ホワイトカラーに関して言えば、周囲のほとんどのインドネシア人がリモートワーカーとなりました。
社員が恐れてオフィスに来なくなったケースもあるようですが(※)、多くの場合は会社として公式にリモートワークを命じています。
(※)蛇足ですが、筆者の知っているインドネシア人の中には『母親にバイクのキーを隠されて出社できません…』というケースがありました…。冗談かと思ったらガチだった。
政府が企業に不必要な出社を控えるように要請しており、各社が積極的に従っています。
筆者の妻の会社も最初は1日おきに出社、でしたが今は完全にリモートワークになっています。
多くの企業で当初は4月1週目までとされていましたが、雰囲気的には今後も続きそうです。収束する気配がありませんので。
車がほとんど走っていない
通勤がなくなったので道路が驚くほど空いています。朝から夜まで、まるで日曜の深夜帯がずっと続いているようです。
ショッピングモールはガラガラで自主的に閉鎖するモールも
ショッピングモールにおいてはスーパーマーケット以外ガラガラです。
アパレルや一部の飲食店はお店を一時的に閉めるところも。また、ショッピングモールによっては営業時間を短くしたり、モールごと閉じてしまう場所も出てきました。
ちなみにカラオケやマッサージなどの娯楽系店舗は政府の言いつけで軒並み一時閉鎖中。
ランチやディナー時のデリバリーサービスが活況
筆者のアパートでは皆さん自宅で仕事しているのでしょう、昼食時や夕食時には一斉にデリバリーサービスを利用します。
その時間だけロビー前にはGRABやらGOJEKのドライバーがわんさか。
ついにはデリバリードライバー専用の休憩スペース(椅子に座って待てる)、まで登場しました。
実際彼らがいるおかげで外出しなくて済む部分は大きく、感謝しかありません。たぶんチップも増えていると思います。
今のところ買い物に支障は出ていない
今のところ買い物で大きな問題は出ていません。
マスクは売り切れておりますが、ハンドサニタイザーは薬局で普通に売っています(個数制限あり)。
また、玉ねぎは異常に価格が上がってしまいましたが、その他の食べ物は今のところは買えています。
あ!でも!飛行機が飛んでいないせいでしょうが、海外のブルーチーズがスーパーから消えました…。
泣く泣くバリ産の見たことないブルーチーズを買いましたが、二度と買うことはないでしょう(まずい)。欧州のブルーチーズが恋しいです。
駐在員や帯同家族の帰国命令が出始めた
日本から送られている駐在員の中には「帯同者の帰国命令」が出始めました。この数日間は激動だったようです。
また帯同者だけではなく、本人含めた帰国命令が出た企業もいくつかあるようです。
ソーシャルディスタンスが急激に浸透中
エレベーターの中にはソーシャルディスタンスシール。
ついに先日我がアパートにも導入されました。これ、ガチでやるとキュートンみたいになるんですよね。
ジャカルタのオフィスに出社したらエレベーターがこんなことに。
DDRかと思ったけど、コロナ対策でみんな別方向を向きなさいということね。 pic.twitter.com/z5KGoJAEgn— 宇野橋ラスク (@seek68) March 19, 2020
頑張って営業している飲食店も、一部の座席は使用禁止にし、顧客間の距離を確保するようにしています。
また飲食店以外でも、モールの中ではソーシャルディスタンスを促す告知がいたるところに掲げられています。
だいぶ近くで陽性患者の話が聞こえるようになった
筆者が怖いのはこのお話。「コロナ患者が見つかった」という話がだいぶ近くで聞こえるようになってきました。
日系企業でも見つかったという話がチラホラ聞こえますし、知人の家族で見つかったという話も…。
いつ「知り合いがかかった」と情報が入ってもおかしくない状況だと思います。
そしていつ自分がかかったとしても…。
もしかして、もうかかってたりして…。
ジャカルタの人々はコロナをかなり恐れていますが…
少なくとも筆者が普段接する範囲では、ジャカルタの人々はかなりコロナを恐れています。「絶対にかかりたくない」という強い意思を感じます。
マスク着用率やハンドサニタイザー保有率もだいぶ上がっているのではないでしょうか?
先日カフェで知り合いと待ち合わせした際も、店内ではなく「テラス席があるカフェ指定」でした。中に座る勇気はない、と。
インドネシア人の妻からは「外出するな、もし外出したら帰宅時にシャワー直行」という軍規が発表されております。
また、知り合いのインドネシア人には「夫婦別々の部屋で寝るようにしている(万が一の共倒れを避けるためとのこと)」という人もいました。
ただ、ひとくくりにできないのがインドネシア人。
中にはレバランの帰省制限を恐れて、いち早く田舎へ帰った人達が出たのだとか…。「自分たちが感染している」という可能性を無視して動いているので、地方に広がるきっかけになってしまいそうですね(イタリアの二の舞)。
また貧困層の方々は回避をしたくでもできない…というケースもあるはずです。ここを無視してしまった時にどうなるのか…。
とまぁこんな様子ですが、日に日に状況が変わっているので、今後の展開が全く読めません。
今となればあのうざったい渋滞ですら恋しい…
世界で一番ひどいけど、一番美しいかもしれないジャカルタの渋滞。
渋滞はいやだけど、今は早くこの状態に戻って欲しい。
#インドネシア百景 pic.twitter.com/dxNvH3yiKR
— jakameshi@ジャカルタブログ運営 (@jakameshi) March 27, 2020
平穏って大事ですね。
願わくばインドネシア人も、在留邦人にも、大きな混乱なく平穏が戻ってきますように…。
追記
Youtubeでもまとめたので、ぜひこちらもご覧ください。